72 男の気持ち
「なあ、藍華ってどうするんだ?」
「口説いての、剣妃になってもらおうと思っておる。」
「おい、冗談じゃないぞ!あんな柄の悪い女、願い下げだ!」
「元々、低い身分の騎士の出じゃったのでな、舐められるわけにはイカンとあの様な口調なのじゃ。
武器も魔法も不器用じゃが努力で「天王」まで登り詰めたのじゃ。上辺だけで判断するでない。」
「その「天王」も央華出身だということで贔屓された結果と本人から聞いたぜ」
「そのとおりですわ。でも、本人が一番気にしているのですわよ。嫌がっても勝手に勝たされて・・・それを本物の勝利にするために必死で努力したのですわ。そして、「不動の中将軍」との称号も手に入れたのです。」
「紅音は藍華の親友じゃったからの」
「性格も口調の正反対なのに何故か、気が合っとったなぁ~。」
「とにかくじゃ。藍華は確実に東夷に欲しい人材じゃ。皆には手伝って貰いたい。」
「藍華ほど意地っ張りな人間はいませんわ。口説けるとは思えませんけど。」
「素直に口説けるとは思っておらん。策はあるのじゃ。」
「どうするんだ?」
「藍華は部下の力、士気、信頼によって能力を上昇させる。つまり、「不動の中将軍」と言われておるが、どちらかというと人の影響を受けやすいのじゃ。」
「具体的にどうするんだ。」
「一騎打ちの時に取ってある言質を使って取り敢えず形にする、その後、東夷とイチローを知って貰って、ほだしてゴールインじゃ。」
「ほんまに悪役の台詞やな~。」
「つーか、俺の気持ちはどうなるねん!」




