63 特訓(88日目)2 訓練の効果
「でも、ご主人様と私たち3人の3ヶ月を使ってそれだけでは有りませんわね?何をなさったのですか?」
「うむ、それを説明しようと思って来たのじゃ。
ところで、お主は以前説明した呪術というものを覚えておるかの?」
「ああ、俺の世界にもあったわら人形とかを使うヤツだろ?」
「うむ。じゃが、それだけではない。雨乞い、豊作祈願、それに、子供が産まれたときに丈夫に育つ木を植えるのも呪術なのじゃ。」
「そういや、女の子の産まれた時は桐を植えて、花嫁に行くときに切ってタンスを作る風習もあったな。」
「うむ。少なくとも直ぐ枯れるような木は植えんじゃろ?
さて、ここに「龍脈(魔力の流れ)がズタズタに乱れて地力も枯れ果てそうな国」と「魔力が全然なく体力は一般人に大きく劣る男」がおるわけじゃ。」
「・・・まさか・・・」
「もう気付いたかの?「男」を国王にして「国」と縁を結び、魔力・体力を鍛えて「一般人」以上にすることにより、「国」の龍脈、地力を回復する。」
「まさか、そんな事ができるのですか!」
「「できる」のではなく、「できた」のじゃ。イチローは気付いておらんかったが、この村は1日目に出発した村じゃ。一日目はここを出て宿泊した村に着いたのじゃ。
王の血と汗と涙が染み込んだ道の最初と最後が繋がり、道に沿って魔力が循環を始めておる。この島に再び龍脈が通ったのじゃ。
この流れは、次第に他の島への影響を及ぼし、数年後には「東夷」全てに新しい龍脈が通い、地力も快復していくはずじゃ!」
「シルヴァがここまで興奮するとは珍しいですわね。」
「・・・・キャラじゃなかったかの。」
「なあ、今ちょっと思ったんだけど・・・血と汗と涙って、そのために「超回復」の激痛を改良せずに使い続けたなんて事は無いよね?」
「まあ、苦痛で流れた涙や汗も多少は有るかもしれんが、それほど・・・」
「シルヴァ!ちゃんと俺の目を見て話して貰おうか」
ありがとうございます。書きたかったことの1つ、味方による大規模呪術を書くことが出来ました。
此処まで書けたのは読んで下さった(そして評価、お気に入り登録をして下さった)皆様のお陰です。
本当にありがとうございました。
(終わるのではないですが、本当に力を頂いたので述べさせて下さい。)




