51 特訓(25日目)
(25日目)
次の村に着くまでの恒例のインディアンマラソンが終わった後、イチローは黒姫との組み手を行っている。
とは言っても、王妃達の攻撃を受けるのは危なすぎるので、イチローがイロイロ工夫して攻撃するのを王妃が避けるだけなので組み手と言えるのかどうかは疑問ではある。
(くくくっ、今日の俺はいつもと違うぜ!その顔の余裕を消し去ってやる。右手に「魔力循環」)
「シッ」
「なんやて!」
(よしっ、いける!連続「循環」)
腕を伸ばす瞬間に魔力を循環させてスピードを上げる右パンチを連続して繰り出す。
「シッ、シッ」
「くぅ、流石や。」
黒姫の顔に余裕が無くなり、ついには左腕でイチローの右腕を受け止めた。
「よっしゃ!ついに当てることが出来た!」
「いや~すごいわ。ついつい、受け止めてしもた。時間的にも今日はこれで終わりや。」
「いや~、これって魔力も体力もメチャメチャ使うわ。ちょっとシルヴァに「超回復」してもらってくる。明日も頼むな。」
「まかしといて~。ほんま、何処まで伸びるか楽しみや~。」
イチローが「超回復」を掛けてもらうためにシルヴァのところに向かうと、白銀が黒姫に話しかける。
「あれは、兵士が使う基本の技術のはず。しかも片腕しか出来ていないのに、あそこまで驚いてみせる必要があったのか?」
「白銀はんは、人を育てたことが無いんか?新しいことが出来たときに褒めるんは基本やで?」
「それはそうだが・・・」
「それよりも、誰が本当のことを教えるのです?あんなに喜んでいたご主人様に、「その技は基本の基本、それを戦いに使うから兵士は一般よりも魔力が高いのです」などと私はとても言えませんわよ。」
「「あ・・・」」




