38 特訓(1日目)3
1日目の晩は、訓練の締めくくりとして行ったインディアンマラソンでたどり着いた村の空き家を借りてイチローと王妃達が泊まることとなった。
前の戦争と食糧不足で、どの村も人口が減っており、空き家はあるらしい。
ちなみにシルヴァは村長の家に泊まり、村の問題について相談を受けている。
「3人ともどうしたんだ?村長の家での宴でもお酒を断っていたし、俺が注いでも断るし・・・身体の調子が悪いのか?」
「いや~、王妃としてはな、王様に別のモノを注いでもらわな、あかんやん?」
「へっ?、いやいやいや、ちょっと待って。ダメやって。」
「何でダメなのだ?夫婦だからおかしいことはあるまい。」
「こんな場所だし。」
「シルヴァの先触れで王が来ると知って、皆様が一生懸命掃除して下さったのですよ?いくら王とはいえ、こんな場所は失礼ではありませんか?」
「いや、3人いるし。結婚式の後は特殊だったから。」
「そうや、今回は一対一や。後の二人は警戒と警護をするんや。」
「ええ!そんな、見られながらっておかしいやろ!」
「王は皆そうですわ。寝る時は一番危険な時、警護が付くのは当たり前です。
ご主人様の元の世界でも、小姓や近習と深い仲になった大名が居られますが、これは自分を裏切らない者を近くに置いて、身を守るという面もございますのよ。
深い仲になった近習が警護しているときに側室と致すことも有ったと思われますわ。」
「いや、俺の常識がな、」
「「3人とも一杯余分に注がしてもらうわ」って約束したはずやで~、「郷にいれば郷に従えや」」
「・・・判った、ただ、灯りは消してくれ。」
「それでは、私が。」
紅音が灯りを消し、部屋に差し込む月明かりだけが当たりを照らす。
「なあ、白銀が外を向いているのは判るんやけどな・・・なんで、黒姫はこっちを向いているねん。」
「イヤですわご主人様。今、他の女のことを気にするなんて失礼ですわ。」
「いや、両方とも外を向いて置いて欲しいんやけどな。」
「ふぅ、よろしいですかご主人様。警護は外だけをするのではございません。ご主人様のお相手をしている人間も警戒の対象なのです。
ご主人様に危害を加えないか、変な願い事をしないか、政治に口を出さないか、どちらかというと相手している人間の方が危険なのですわ。
私達3人ではあり得ないことですが、それでも、万が一が有ってはなりませんので、白銀は外、黒姫が内を警戒しているのです。
さあ、あの二人のことは忘れて、私だけを見て下さりませ。」
・・・しばらく後・・・
「ご主人様、ありがとうございました。それでは、外の警戒をさせていただきますわ。」
「えっ、紅音「次は、うちの番やで~。白銀が内、紅音が外の警戒、そしてうちが旦那はんのお相手や。」」
「えっ、ちょっと待って。」
「約束したんは「3人とも一杯余分に注がしてもらうわ」やで。それに、3人で均等に愛さなあかんのは同じやで。」
・・・黒姫の後は白銀に襲われ、真っ白に燃え尽きました。・・・




