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芋畑から異世界に  作者: たんたんタヌキの
24/190

24 暇を出す

-side 朱雀 -


すだれがかかって、見えない相手に白銀と黒姫が報告を行っている。

「以上が東夷の勇者についての報告です。」

「ふむ。やっかいだな・・・」


「御館様?」

「勇者とは思えんほど弱っちかったで?」


「国の強さと個人の強さは違うのだ・・・この勇者は【使い物にならなかったテラーを他の国に送り込めるチルドに進化させ】【お前達と同じぐらいの力を持ったスカーレットを二人掛かりでも手に負えない紅音に成長させた】のだ。

 今後、誰を育てるのか、何を進化させるのか恐ろしいぞ。

 東夷の力を試しに行ってもらったが、これは、央華を喰うかもしれぬ・・・」

「ならば、先手を」


「それは、下策やで。こちらに矛を向けさせるだけや。」

「うむ。その通りだ。・・・決めた、お前達には申し訳ないが、暇を与えることにする。二人で東夷に行き、仕えるように」


「御館様!」

「白銀よ、お主は側室の子じゃから臣として仕えてくれておるが儂の娘じゃ。央華と東夷が争い、東夷が勝利すると朱雀はお前に与えられるはず、お前が主となれば朱雀の民も酷く扱われることもあるまい。

 黒姫よ、迷惑をかけるが、よろしく頼む。」


「・・・しゃあないな~。まあ、どんな助言をくれるのか興味あるし、東夷に行くわ~。

 でも、東夷に仕えるからには本気で仕えるで。」

「もちろんだ。そうでなければ、意味がない。」


「御館様・・・父上様、今までお世話になりました。」

「まあ、なんだ。まだ、戦をしているわけではないからな、今生の別れというのでも無い。

結婚するときは連絡をするぐらいはできるだろう。孫が生まれたら見に行かせてもらうぞ」


(いや、暇を出しといてそれは無いやろ)


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