21 試合2
今、白銀、黒姫と紅音が向かい合って、チルドの試合開始の合図を待っている。
イチローは、シルヴァ、ブルネットと観戦している。
「それでは、はじめ」
「混沌の雷撃!」
「ちぃ!早い」
紅音がいきなり「混沌の雷撃」を放つと、白銀と黒姫は二人掛かりでで防御壁を張ったが、防ぎきることが出来ず吹き飛ばされた。
「混沌の雷撃!」
「なめるな!三面連撃」
白銀は一撃目で白の雷光と黒の雷鳴を切り離し、二撃目、三撃目で雷光と雷鳴を切り落とした。
「影」
いきなり後ろから現れた黒姫が後ろから斬りかかったが、寸前で紅音がかわす。
「見せたくありませんでしたが・・・右手に光、左手に闇、光を持って攻となし闇を持って防となす」
紅音の右手に光が集まって槍となり、左手から生じた闇が体全体を覆う。
「あほな!光の槍に闇の装束やて!勇者と魔王の装備やで」
鋭く突き出された槍を白銀が刀で打ち払う、が、
「ぐはっ」
光の槍は、刀身をすり抜けて白銀を貫く。
「隙だらけや。」
後ろから黒姫が紅音に襲いかかる、が、
「何やて!」
闇の装束から生まれた何匹もの黒い蛇が黒姫に襲いかかり、咄嗟に避けた黒姫の右腕と左の太股を貫く。
「ぐっ、白銀、まだやれるで?」
「うむ、光の槍と闇の装束ならば、やりようがある。」
「光よ」
「闇よ」
白銀が光を生み出して闇の装束を、黒姫が闇を生み出し光の槍をそれぞれ打ち消す。
「おい、紅音が大ピンチじゃないか!大丈夫なのか!」
「まあ、定石と言えば定石じゃが、悪手じゃの」
「阿呆な!」
次の瞬間、紅音は何事もなかったかのように光の槍と闇の装束を創り出した。
「降参だ」
「降参や」
それを見て、あっさりと、二人が降参をする。
「あれ?」
「紅音の強さは消費魔力が非常に少ないことにあるのじゃ。
光の槍、闇の装束を創り出しても、ファイヤーボールぐらいの魔力しか使用せん。
半分以上の魔力を使って、光の槍と闇の衣を消し去っても不利になるだけじゃ。」
光の槍は防御無効、闇の装束は自動防御です。




