18 紅音1
-side 東夷 -
2週間後、白虎から帰ってきたチルドが、ブルネット、シルヴァ達の前で報告を行っていた。
「チルド、ご苦労でじゃったな。」
「とんでもございません」
「しかし、スカーレットを偽者と言い切るとはの・・・。」
「・・・とんでもないこと」
「当然ですわ。チルドと同じ能力を持つものが何体も入国している、白虎王としてはそれ以外の選択肢はあり得ません。」
「すかーれっと・・・」
「しかし、偽者である私がいつまでもスカーレットと名乗るわけにはいきませんわね・・・。ご主人様、名前を付けていただけませんか?」
「えぇ・・・良いのか?」
「えぇ、お願いいたします」
「・・・では、・・・紅音)、今日からお前の名前は紅音だ」
「・・・しかし、アカネはにほんごがじょうず」
「あぁ、ご主人様と話せないのは問題がありまから。魔法も使わせてもらって、3日で覚えさせていただきました」
「ところで、ブルネット。白銀と黒姫が遊びに来るそうじゃ。朱雀王の命でイチロー殿を倒させて欲しいとのことじゃ。」
「おい!平然とした顔して、なんつーことを言うんだ!俺が殺されても良いのか!」
「安心せい。殺しはせんと約束してくれている。どれだけ痛めつけられても、ヒールの魔法をかければ良い。」
「痛いのもイヤや~~」
「シルヴァ!何を言っているのです!」
「ご安心下さい、ご主人様。私が付いておりますわ。阿修羅王、夜叉王といえども指一本ふれさせません。」
「紅音、ブルネット様・・・頼りにしております・・・うぅ、よろしくお願いします」
「ご主人様、お任せ下さい。ところでチルド殿、一度手合わせを願いたいのですが・・・」
「よろしいですよ」




