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17 白銀と黒姫
-side 朱雀 -
月の光が射し込む部屋で一人の女性が胡座を組み瞑想をしている。白銀の髪のイヌ耳のスレンダーな美女である。
「黒姫か」
「そうや」
不意に部屋の一角にネコ耳の美少女が現れた。意外に胸は大きそうである。
「相変わらず何にもない部屋やな~」
「お前の部屋が汚すぎるのだ。」
「御館様から東夷の勇者を倒してこいってご命令や。」
「・・・。ご命令とあらば・・・やむをえんが・・・。」
「東夷なら、久しぶりにシルヴァちゃんとブルネットちゃんに会えるな~。」
「我々は遊びに行くのでは無いのだぞ。それどころか、戦うことになるだろう。」
「戦うのではなく闘うんやろ。遊ぶのも闘うのも、お互いのことを解り合うのは同じや」
「・・・それはそうだが・・・」
「ご命令は【勇者を倒す】やで?殺す必要はないやん。」
「・・・ぷっ、くっくっくっ、そうだな、確かに殺す必要は無い。
それでは、東夷に向かい、久しぶりに乾闥婆王、迦楼羅王と腕比べをするか!」




