13 白虎の公使4
「あなた達の相手は、このチルドです。本気にならないと死にますよ?」
「舐めないで!ホワイトサンダー!」
スカーレットが打ち出した白い光りの雷をチルドは吸収し、片手をスカーレットに当てると、直接、雷を流し込む。
「お返しです。」
「ぐはっ、馬鹿な・・こんな魔法を・・・防げないなんて・・・」
「当たり前です。私は魔法防御を無効に出来るのですよ?」
「ひぃぃ、こんなの勝てるはずがない。」
「カワードととか言ったのう。まぁ、そう怯えるでない。お主らをここで殺すつもりはない。」
「ほ・・本当ですか。」
「ああ、白虎でお主達と戦うことにしよう。もちろん、相手はチルドだけじゃ。くくっ、ワシがおらんのでな、第4形態になれんかもしれんぞ?」
「本当ですか!」
「ま・・・て・・・、まってください・・・今回のことは・・私の一存・・・で行ったこと・・白虎は・・・関係ありません・・・」
「姫、何を言っているのです。白虎で皆で力を合わせれば、第3形態なら十分勝てます!」
「白虎でなら・・、何も気にせず第4形態になることができます・・・そして、白虎の龍脈が・・・乾闥婆王・・・あなたの性格はよく知っております・・・」
「っ」
「ほう、さすが竜王、良く気が付いたのう。」
「頼みます・・・言えた義理ではありませんが・・・私の命で・・・償いを・・・」
「しかし、命だのもらっても役にたたんしの。ふむ。お主が奴隷として仕えるのならばのう。じゃが、誇り高い竜王が奴隷になるわけがないしの。」
「くっ・・・」
「わしも無理矢理奴隷にするような極悪非道な人間ではないからのう。いやいや、白虎で誇り高く戦うことにしよう。」
「ぐっ、奴隷になって仕えます・・いや、仕えさせて下さい。」
「まぁ、そこまで言うのならば、やむを得んのう。また、仕えた人間の故郷を大切にするのは当たり前じゃから、白虎で戦うのはやめておこうかのう。」
「カワードは・・」
「大サービスじゃ、白虎に返すことにしよう。チルドに連れていかせる。
お主の身柄を返すわけには行かぬが、その時にお主を白虎王から貰い受けることにしよう。
白虎王も馬鹿ではないと聞いている。チルドの力を一瞬でも見せれば、お主の判断を是とするじゃろう。」
「・・・ありがとうございます。感謝いたします。」
「それでは、お主の仕える主人と引き合わせることにしよう」
「シルヴァ!」
「ブルネット、悪いようにはせん。安心せい。」




