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初めての投稿です。なま暖かい目で見守っていただければ幸いです。
どうしてこうなった・・・
俺は平凡な人間だし、取り柄もない。
こうなる前も、特に変な事もしなかった。友達と酒を飲んで、電車で最寄り駅まで帰って、歩いて家に帰っていただけだ。
芋畑の側の道を歩いていると、突然、目の前が真っ白になって気が付くと、横になった俺を栗色の髪にカチューシャをした美女が覗き込んでいた。
「えーと」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
いきなりジャンピング土下座をする美女。
「落ち着け。相手も混乱するじゃろ。」
後ろから現れた、銀色の髪をした少女が美女の頭をドツク。
「うぅ。すみません、私はブルネット。この国を治める者の一人です。」
「ばっ、ばかもの。説明もしていないのに名乗るでない。」
あれっ。少女の慌てた様子を見ると、正直に名乗るのは拙いのか?
「これはご丁寧に。私は佐藤一郎と申します。ぎっ、ぐっ、がぁーー」
なぜだ・・・偽名を名乗ったとたん、ものすごい喪失感と激しい痛みが体を襲う。
「がぁ、あああああーーー」
「くっ、やはりこうなったか・・・「精神安定」「精神力委譲」」
少女が頭に手を置き、何かを唱えると、スーと痛みが引いた。そして、俺は意識を手放した。
どうして、こうなった・・・