魔術研究機関共同体の始動
◆◆◆◆
「今日、集まって頂いたのは他でもない教会どものネズミについてである」
「………………」
「………………」
「…………………」
「ふむ……はじめてくれ」
「そうだ……対策を」
薄暗い部屋に白衣を身にまとった科学者ら数名が集まっている。
おそらく各研究機関の代表たちだろう
会議が開かれているのは天井から床まで白で統一された殺風景な個室だった。
魔術研究機関共同体…
通常:ブレインーOの本部
地下深くに建設された科学者達の楽園
「魔術教会は魔法を独占し、世界の統制を始めた」
一番奥に座っている白髪の高齢男性が話し始める
おそらく彼が共同体のトップなのだろう
「そうだ…国に奴らの狙いを話せば…」
「いや、無駄だ!」
白髪の男性が研究者の一人の意見を阻む
「な、なぜです…?奴らのやろうとしていることこそ重大な違反では…」
「実は国と魔術教会は…」
「繋がっている…だろ?」
白髪の男性にかぶせるように口を開いたのは国立生物研究所の赤城敬だった
「その通りだ……」
あたりの科学者達がざわつき始める
「静に……そこで我らは独身にDEFIANCE FORCEを設立することを提案したい」
白髪の男性が周りに同意を求めるように問う
「ふむ…国が腐ってる以上は得策だな…」
赤城が眼鏡を直して賛同する
それに続くように他の科学者も手を上げ賛同し始める
「よし……決定だ」
白髪の男性が安堵の息を吐く
「代表…私の研究所にさっそく配備していただきたい」
「なぜです……赤城先生?」
隣の若い科学者が赤城を皮肉ぽく眺め、聞く
「………………」
「まさか…死亡事故と何か関連でも?」
「ふむ…それは答えられん」
「なぜです!答えて頂こう」
若い科学者がさらに赤城に食いつく
「悪いが…余計な詮索は止めていただきたい」
「そんな、何かマズいことでも…」
若い科学者の言葉が途切れる…
そして彼の首が重力に従って床に落下する
真っ白な床が血で真っ赤に染まる
周りの科学者達も目の前で起きたことが理解できていないように口を抑えている
「だ、誰か……治癒魔法を……」
白髪の男性が動揺しながらも周りに指示を出す
「代表…無駄です…治癒は無効だ」
「ど、どう言うことだ…」
白髪の男性が赤城に聞く
赤城は血だらけのナイフを取り出した
不気味な形状をしたナイフを
「これは……魔道具の一種だからな」
赤城は床に落ちた生首を拾い上げ高々と笑った
そして周りの科学者達を一瞥し微笑
「代表……頼みましたよ」
そう言い残し部屋を出て行った
直後、科学者達が悲鳴を上げ出した
赤城は遠くから聞こえる悲鳴に耳を傾ける
クラシック音楽でも聞くかのように




