強襲2日前 夜Ⅲ
色々な事情が重なり、間隔が開いてしまいました。すんませんm(_ _)m
□□□□
《ニュースをお伝えします。街の中央に位置する魔術教会付属魔法保管タワービルに不法侵入した何者かが中に保管されていた物を奪ったという情報が入ってきました》
「なぁ、これって…」
教会関連のニュースに裕弥が驚きの声を漏らす。
現在、寮部屋にいるのは裕弥と雛、雪の使者3人だ。少し前に鍋パーティーは幕を閉じてカズマは自分の寮部屋へと帰っていった。雪たちも晩飯の片付けを終えて帰ろうとしている所だった。
「そうね…教会の保管施設に侵入するってことは相当な腕の持ち主でしょうね」
「本当だよね~あそこは魔術警備部隊で防衛されてるし…だいち施設に入るだけで一苦労だよ」
雛や雪の言ったようにかなりの魔術師でなければそんな芸当は不可能だ。
昔、テツヤのヤツが暇つぶしで侵入して死にかけたほどだ…
そうこう考えている時に不意に携帯が鳴った。
しかし、着信音は一つではない3人だ…
つまり、魔術教会からのメッセージである。
3人は顔を見合わせて携帯のメールを開いた。
《使者たちへ…今日から2日後に予定されている国立生物研究所への強襲と武力制圧へ参加せよ》
メールにはそう書かれていた。この文章に雛が最も動揺し目を大きく開いた。
「強襲…しかもアイツが働いている研究所だわ」
雛の様子に裕弥と雪も哀れみの表情を浮かべた。
国立生物研究所は雛の義理の父親である赤城敬が主任を勤めているからだ。このメールが意味するのは彼が魔術保護法を犯したということ…
そして裕弥たちと一緒に彼を処分しなければならないということである。
◆◆◆◆《国立生物研究所の地下》
漆黒の武装に身を包んだDEFIANCE FORCEの隊員たちが各、研究室の扉近くで群がっている。
その直後、研究室の一つで悲鳴が上がった。
「なっ!?」」」
近くの警戒にあたっていた隊員6名が互いに顔を見合わせ、悲鳴のあった部屋の前に集まる。
「中の様子が分からん…全隊員は暗視ゴーグルを着用せよ。最初に三名が突入、後に私を含めた二名が続く。残り一名はここで待機し必要に応じて無線で援軍を呼べ!」
隊長らしき男性が手早く指示を出す。周りの隊員も指示に従ってゴーグルを付け、サブマシンガンを構える。
「よし!突撃ぃぃぃい!!!」
合図と同時に最初の二名が扉を蹴り中に入る。
続いて隊長らが中に入り素早く陣を組む。そして、目の前の光景に言葉を失う。
「こ、これは……」
室内には白衣を着た研究員4名の血まみれの死体があった。それだけではない、その死体を食らうように茶色い何かが蠢いている。それは、人間のようにも見えるが人間ではない。隊員たちが呆気に取られている時、その生き物が隊員たちに振り返った。
「う、撃ってぇぇ!!」
動揺しながらも隊員たちはサブマシンガンの引き金を引く。凄まじい銃声と煙が上がる…
「ぎゃあぁぁぁ!!」
しかし、悲鳴を上げたのは化け物ではなく隊員だった。化け物から伸びた10本の触手のような物に身体の自由を奪われたからである。
そして、部屋の外で待機していた隊員もその異様さに無線を手に取る。
《こちらF2…地下二階で異常事態が発生…」
《こちら本部、地下二階のどの部屋だ?》
《えっと……ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!》
《こちら本部、どうした?応答せよ》
研究所では悲鳴が鳴り響いた。




