強襲作戦の2日前 昼Ⅱ
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屋上で昼食を終えた3人は次の授業のため校庭に出て行った。
授業は一学年合同の球技大会で、すでに何人かの生徒はボールを出して練習をしている。
「2人は何の競技なんだ?」
昼の強い日差しで額に汗を浮かばせた裕弥がテニスラケットを片手に聞く
「私はバドミントンよ」
「私は裕弥と同じテニスだよ」
雪のテンションがなぜか高い…雛は屋上での事もあって静かだ。
ここで、雛とは第一体育館で別れ、裕弥は雪と校庭にあるテニスコートに向かう。
「あっ……島原さんと夜兎神くん!早く来てください~」
体育委員の眼鏡をかけた長髪の女子クラスメートが裕弥たちを見つけ、手を振ってくる。
「ごめんね…秋ちゃん」
「………………」
クラスの連中が集まっている所に小走りで駆け寄っていき、合流すると体育委員の秋山奈緒美が対戦表らしき物を取り出した。
「えっと…ペアを発表します…今回は男女2人でペアとなりま~す」
「よっしゃぁぁ!!!」
秋山の言葉にクラスの男子が騒ぎ、女子は最悪~だのキモ~いだのと温度差が激しい。
「ペアになれるといいね…裕弥」
「そうだな…でも男女じゃ数が合わないんじゃないか?」
雪を適当に相手して、裕弥は抱いていた疑問を秋山にぶつける。すると秋山はニヤリと笑い出した。
「それは、私と夏木が監視として不参加だからなのだよ夜兎神くん!」
「秋山でないの!変わってくれ」
突然の告白を受け、裕弥が秋山に交代を要求する。ちなみに夏木はもう一人の体育委員の女子のことだ。
「ダメダメ…それじゃ人数がぐちゃぐちゃじゃん」
「そうだよな…………」
裕弥は大きなため息をいた、秋山は再びニヤリと笑いペアの発表を始めた。
発表と共に男女の間で騒ぎが始まる。
「後は……島原さんと夜兎神くんが第4ペア」
「やったね!裕弥」
どうやら裕弥は雪とペアを組まされてしまったらしい、裕弥の隣では雪がラケットを抱えながら喜んでいる。
「はい、ではお静かに!この後15分の練習があって試合開始となります。それでは解散~」
秋山が体育委員としての仕事を終えてテニスコート横のベンチに座った。
他の生徒はペア同士で練習を始め出している。
「裕弥、練習しようよ」
「あ、ああ…そうだな、ボール取ってくるから雪はコート取ってきてくれるか」
「うん♪絶対に優勝しようね」
その後、裕弥はベンチ近くのボールかごに、雪は6面あるコートの場所取りを始める。
◆◆◆◆
場所は変わる
《第一体育館・ギャラリー》には赤城雛の姿があった。
黒髪を後ろでくくり、片手にはバドミントンラケットが握られている。
「赤城さん、今日はヨロしく」
雛に一人の男子が近づいてきた、青色の髪をした美しい少年だ。
おそらくは雛のダブルのペアであろう…こちらも男女で組んでいるようだ
「こちらこそヨロしくね…やるからには絶対に勝ちましょう、神崎くん」
雛がペアである青髪の美少年に向かって言う。
「カズマでいいよ、頑張って優勝しよう」
そう言うとカズマは手を前に出してくる、雛は少し迷ったが彼の手を握り握手を交わした。




