強襲作戦の2日前 朝
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「え~じゃ~この問題は
島原…」
目の前で数学の授業が展開されている。
数学担当の谷橋が黒板に書かれた問題を指差して後ろの席に座る雪を見る
「はい、3a<X<4です」
「正解だ…しっかり理解しているな」
クラスメートが感心の眼差しを雪に向ける。
しかし、英雄の遺伝子を持った雪や裕弥は全てに置いて他の生徒より優れている、それは隣のクラスの雛も同じだ…
しばらくして授業の終わりを告げるチャイムが校内に響いた
「では、今日はここまでだ…宿題を出しておくから数学係は放課後来るようにな」
「げっ!ついてないぜ」
一番後ろの席に座る夜兎神裕弥が怠そうに声を上げる。
裕弥は一学期は数学係を任されているからだ
谷橋のアイコンタクトがあった事もありテンションが下がった…マジで
「残念やな!裕弥」
「アイツに放課後合うのは地獄ですね」
「あ~怠いぞ、マジで」
前の席に座る男子2人が裕弥を哀れむ言葉をかけてくる。
谷橋は放課後に会いに来た生徒に長話をするのは校内では有名だ。
離れた席の雪からも哀れみの視線が飛んできた
「あ~今日は遅くなるな」
そう言うと裕弥は天を仰ぎ見た。
◇◇◇◇
《国立生物研究所》の地下二階
「はーい、みんなお疲れさん」
赤毛をした千春が周りで作業する研究スタッフに明るく声をかける。
「おはようございます」
「おはようございます」
研究スタッフもあいさつを返し、作業に戻る。
彼らの作業台には大量の人間が横たわっている
死んではいないようだが、魔術によって感情は消されているようだ…
「あ、あぁぁぁぁあ!!」
横たわっている一人が悲鳴を上げだした
「うぇぇぇぇぇぇぇ!!」
それに続くかのように次々と悲鳴が上がる
「そろそろ、実験体も温まった頃ね」
千春が嬉しいそうに微笑する
「はい、細胞の状態も悪くありません」
「もう段階を引き上げる
べきです」
研究スタッフがモニターの状況を見ながら千春に指示を促す。
「分かったわ…主任を呼んできます。アナタたちは次の準備を…」
「了解!」
赤毛をクシでといた後、千春は研究室をあとにする。
研究室の外には無数の武装隊員が銃を手にしている…今日から配備されたDEFIANCE FORCEの対魔導特殊部隊だ。
千春は隊員に一礼し、奥のエレベーターに向かう




