魔術教会のアサシン
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「ここで死にたくないなら私の問に答えなさい」
水色のパーカーを身にまとった女性に銃口を突きつけながら女が言う
「それは答えられない…」
女性は静かに背後の何者かに伝える
「そう……じゃあ死ぬ?」
「お前がそうしたいなら殺せ」
「はっ!?………」
女性の言葉に驚き、理解できないという声だ
「一体……あんた本当に研究員?」
「えっ………!?」
次は女の言葉に女性が動揺する
「もしかして、あなたも潜入を…?」
一つの疑問を女にぶつける
「ええ……なら仲間ってことになるわね」
「そのようだな……銃を離してほしいのだが」
「…………………」
女は黙って銃口を女性から離した
「ありがとう……感謝するわ」
「こちらこそ、ゴメンね」
女性は背後を振り返り、女を見つめる
黒髪のポニーテールで年も20代といった感じだ
体の所々にプロテクターを身につけ、その片手には拳銃が握られている
「じろじろ見ないでよ」
「す、すまん…癖だ」
「どこの組織の人間か知らないけど帰りなさい」
「な、何を!甘く見ないでよ」
「ここは危険過ぎる…逃げて欲しい…頼む!」
ポニーテールの女が真顔で詰め寄ってくる
「しかし………」
女性は表情を曇らせる
「分かってるわ…手ぶらじゃ帰れないわよね」
そう言うと女は何かを投げてくる
女性は片手でキャッチし、何か確かめる
「……USB?」
「この研究所の裏の研究についてのデータが入ってるわ」
「裏の………………」
「これで勘弁してちょうだい」
「分かった……ありがとう」
女性の目的は情報収集だったので条件付きで女の要求を飲むことにした
ポニーテールの女は安堵の息を吐いた
そして、奥の研究室に行こうとする
「待って……名前、聞いていい?」
女性は女を引き止める
女は驚いた表情になったが、その後、微笑んだ
「アサシンよ…」
「違うわ本名………」
「そんなものないわ」
女は悲しそうに答える
「そう言うあなたは?」
「ミズキ………」
「ミズキ…いい名前ね」
ポニーテールの女はそう言って暗闇に消えていった




