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最終話 そしてまた
最近は俺も作り笑いがうまくなった。
街の人口は以前の半分にまで回復、新しい部下たちと汗を流す日々
なのに
自分が今ここにいる意味がわからない。
いつものようにひとり、兵舎に戻る。
「お帰り」
え?
信じられない。もう出てこないと思っていた。
「また飯喰ってるのか?俺のぶんは?」
「流しに材料はあるけど」
いつものハンナの笑顔だ
「おまえ・・・・太るぞ」
「冗談よ、そんなわけ無いでしょ、とりあえず一緒に食べよ」
いつもと変わらない、ハンナの笑顔だ
「あらためて、お帰りなさい。」
「それはこっちの台詞だ」
どうやってハンナに謝ろう。
「私、あなたに謝らないといけないことがあるの」
え?
「今まで黙っていたんだけど」
いやな予感がする・・・
「私本当は猫だったのよ」
ええええええええええええええええええええええええええええええええっ
「そうやってすぐに信じる。そんなんじゃ命がいくつあっても足りないわよ」
お・ま・え・は
変わらないなぁ
fin
これで終わりです。