第74話:予算、それは信頼のかたち
「軍事費は削らないのか、って? 回すべき所には、ちゃんと回しますよ。」
年に一度の予算会議。
魔界中の省庁、団体、各勢力が一堂に会する中、 バレルは各部門の支出と成果、将来的持続性を見直していった。
【会議の焦点】
・軍事予算の妥当性と必要装備の更新
・文化・教育・医療への継続投資
・一時支援制度の定着と、恒久制度化
・運用が非効率な部門への統合・再編提案
「“削る”のは簡単ですけどね、じゃあ代案は?って言うと、黙るんです。」
笑いながらもバレルは、すべての省にこう言った。
「減らせるところがあるなら、言ってください。なければ、それは“良い政策”だってことです。続けてどうぞ。」
結果、
・不透明だった兵器契約の透明化
・教育の奨学金制度の継続決定
・保険省の一部組織再編
・予算外からの文化支援基金の増額
など、合理的で無理のない再構築が進んだ。
「無駄がないというなら、それは“成熟している”ってことだ。」
銃尾の出番もなく、数字が平和を語った会議。
魔界の政は、着実に根を張っていた。




