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第62話:困ったときこそ、政の本領
魔界には、災害が多い。
地割れ、魔素嵐、暴走する遺跡、突発的な召喚事故。
「だからこそ、備えるんです。」
バレルは“魔界災害支援法”を起草。
・即時対応可能な専門部隊の常備
・被災者支援の迅速な申請と給付制度
・被災地の復興特区設定と資材支援
・ボランティアの交通費補助と登録制度
「被災した時に必要なのは“平常時の準備”と、“心の余裕”です。」
制度の整備後、魔震災と呼ばれる規模の地殻変動が発生。
だがその対応は迅速だった。
専門部隊が即座に出動し、地域リーダーが避難誘導。
「すぐに食料が届いた。」
「仮設の光魔導が朝まで灯っていた。」
政庁に届いたのは、感謝の声と疲労した隊員たちの報告。
バレルは一人ひとりに向き合い、尾で頭をぽんと撫でた。
「ありがとう。全力尽くしてくれて、ありがとう。」
「俺の仕事は、“頑張ってる人の足場”を作ることです。」
災害は避けられない。
けれど、その先の“希望”は、備えと支えの先にある。
バレルは今日も、誰かが立ち上がれる土を耕していた。




