表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したら魔界の町長だった件 ~銃尾で政治改革はじめます~  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/100

第26話:灰の中から、声を拾う者たち

殲滅戦の翌日、町は深い沈黙に包まれていた。


瓦礫の隙間からは、まだ煙が上がっている。


しかし、バレルの目はその先――政庁へと向いていた。


「襲撃に加担した議員たちの名簿が、すでに挙がっています。」


報告に目を通しながら、バレルは静かに頷いた。


「責任の所在を曖昧にすれば、また同じことが起きる。」


そして臨時議会。


壇上に立ったバレルの声は、いつもより一段と冷たく、重かった。


「今回の襲撃には、現職の政治家、貴族数名が関与していたことが確認されました。証拠は揃っています。」


議場がどよめく。


「だが、純血派すべてを敵とする気はありません。今回の目的は“選別”です。」


バレルは、同時に新たな提案を出した。


「純血・混血の区別なく、“暴力に訴えなかった者”“制度と対話を尊重する者”を公式に保護し、連携を強める。これが、我々の答えです。」


純血派の中にも、顔を伏せる者、安堵する者、そっと頷く者がいた。


それは“包囲網”でも“勝者の排除”でもなく――“共存の礎”だった。


 ―――


「……弾頭、撃ちましたね。」


カラミルがぽつりと言った。


「うん。これでようやく、“民主”が“爆発力”を持った。」


バレルは、かつて自分が設けた意見箱の一つを見つめていた。


「さあ、次は何を話そうか。」


灰の中から、生まれた声がある。


それが、火を超えて届く言葉になると信じて。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ