表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したら魔界の町長だった件 ~銃尾で政治改革はじめます~  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/100

第21話:包囲網の穴から聞こえる声

バレルの影響力が増すにつれ、政界には静かな“包囲網”が築かれ始めた。


古き魔王家と結びついた保守派、権威を守る学術機関、旧体制を維持する地方領主たち……


「バレルの発言権を削れ」「発言機会を絞れ」「討議の場に招かないように」


そんな声が囁かれる中、ついには議会で“発言制限案”が提出された。


表向きは「会議効率の向上」だが、実態はバレルの抑制だった。


――しかし、それは早々に無意味であると証明される。


「我々教育局は、町長代理として提案を代読いたします。」


「医療局より、現場データに基づく修正案を提出します。」


「経済委員より、予算案の補足説明を行います。」


そう、バレルの政策は既に“仕組み”として動いていた。


発言を止められても、現場で働く者たちがそれを引き継ぐ。


代読された言葉は、彼の思想そのものであり、理路整然と、時に情熱的に議場を包んだ。


結果、発言制限案は却下された。


「……彼の発言を封じても、言葉は残る。ならば、むしろ討議の場で論じるほうが有意義だ。」


そう判断したのは、意外にも中立派の老魔王だった。


「言葉を交わせぬ者に、政治は任せられんよ。」


その言葉に、多くの者が頷いた。


バレルは、自室の机に届いた報告書を読みながら、わずかに微笑んだ。


「討論を封じるなら、それは民主ではない。……俺は、議論する方が性に合ってるんで。」


銃は撃たず、言葉が制度を守った。


それもまた、ひとつの“戦い方”だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ