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chapter2. 逃げるエンタープライズ 後編

*前編のあらすじ*

世界旅行の旅をするダリア=ヴィンターレは、一つ目の目的地であるフランディアに到着した。それは余多の風が集まる、世界一幸福と名高い街だ。


その頃フランディアでは、悪いエンタープライズを宿したままの男が脱走したと目撃情報が流れていた。

オーケスティア教会から逃げ出した男を追ってきたジャックは、エンタープライズ〈タメル〉を宿す引ったくりの男プリモ、そして首を突っ込んで巻き込まれたダリアと遭遇する。

ジャックは自身のエンタープライズ〈アバク〉を使ってプリモと交戦し、引ったくられたダリアのカバンを取り返す。

彼らは、エンタープライズを駆使して奪われようとしている能力を守る集団、ルミエールド・ラ・ヴィ(暮らし屋)だった。


ルミエールド・ラ・ヴィの事務所に連れてこられたプリモは事情を説明され、自身の置かれる絶体絶命の状況を知る。そして、オーナーのノーザン=ノードマークに脱走を援助される契約を交わした。

しかしその後、ジャック、キッドの調査から、当日中に自警団最強の男、コンダクターが帰ってくることが判明する。


時を同じくして、ノーザンとプリモが待つ事務所に思わぬ邪魔が入る。それは商店街でジャックを見かけ、気掛かりで追いかけてきたダリアだった。

ダリアは、ノーザン達を助けたいと手を差し伸べるが、ノーザンは頑なにそれを拒み、自らの腕を見せ付けた。

日光に当った腕は、みるみる死体のように変化する。ノーザンのエンタープライズは〈イブク〉。身体を自由に動かすというその能力は、日光によって抑制されてしまうのだという。そう。ノーザンは、日が当たるだけで死んでしまう、困難な体質を抱えていたのだ。


ノーザンもプリモも、一人の少女に手を差し伸べられたところで救われない境遇なのだ。そう説明する中で、プリモから想定外な一言が発される。

 この騒動でオーケスティアから脱走したのは、プリモではなく妹なのだと言うのだ。そしてプリモの妹は、裏門の側で待っている。すなわち、今日中に帰ってくるコンダクターに見付かる可能性が高い。そして未だ、太陽は沈みきっていない。


突然の事態に焦燥するノーザン。プリモの妹を助け出すという不可能なミッションに、極限状態の選択を迫られていた。

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