悪の魔法少女
今週はこっちを更新です。
「総帥,魔法少女になれそうな者との事でしたが総勢246名居ました。規定の想造力を超えるものは更にいますが,憎きサンフレヤのお陰ではありますが男が魔法少女になるという想像をするものが極端に少なく,女の方も同等に憧れはするものの自分がなるという発想に至らぬようです。」
「そうか...」
結構居るね?!まじかサンフレヤまじ感謝だわ。まぁ私だけど...246人も魔法少女が居るって考えていい感じの報告だし根源の特定だるぅ...取り敢えず今回の大規模侵略は周囲に5人くらい魔法少女候補が居るとこにしよっかなぁ...ん,こいつは...
「あぁ,九兄弟ですか?勿体ないですよね,そこまで想造力がありながら男だという理由で魔法が使えないと言うのは。まぁ私達にとっては好都合ですけど...でも妹の方は結構な脅威になりそうですね。根源は結界,守る事や閉じ込め封じ込めといった絡め手も出来そうです。」
クソガキんとこの兄弟...しかも妹の方は魔法少女として確立してやがる...
「今回の作戦でこの兄弟の周りには近づくな。万が一兄二人が覚醒してしまってはこちらも痛手が過ぎる。」
「仰せのままに。」
あの後も脅威になりそうな確立された魔法少女の話を聞いたが...ちょっとパワーバランス崩れてない?明らかにこちらが不利すぎる。これはプレールナ以外にも悪の魔法少女が必要だな。協力を得られそうな魔法少女候補をリストアップしてもらったしちょっくらスカウト行きまっか!
てなわけでやって来ました大豪邸!資料によるとここには完璧すぎて全部がつまらない系のチートお嬢様が他の愚鈍を見ない為に厳重な警備を自作して籠城してるらしい!キャラ濃いなぁ...でも今の私はプレールナ。そこら辺の愚鈍とは違うのだよ。
「城主よ,話があってここに来た。」
「城主?何を言ってるんですか貴方は。私のトラップをこれでもかと全部破壊しながら不法侵入してきて...まぁ今回は私の負けなので話ぐらいは聞いてあげますが。」
「以外とあっさり負けを認めるのだな。」
なんかこうもうちょっと「あんなズルい事されてここまで来たって私は認めませんわ!」とか,「人間用のトラップにあそこまで本気出して恥ずかしくありませんの?」とか来ると思ってたんだけど...
「負けは認めないと前に進めませんもの,確かに私は完璧ですが一度も負けたことがないなんて事はありません。負けを乗り越えたからこそ今の完璧があるのです。負けを知らない者は井の中の蛙です。で,話とはなんですか?そもそも貴方が私になんの用があるのです?」
「ちょっと悪の魔法少女が入り用でな。」
「は?」
「最近の調査で判明したんだがどうやら我々と魔法少女との間でのパワーバランスが著しく傾いているのだ。故に魔法少女側の戦力をこちら側に引き抜きをと...」
「ちょ,ちょっと待ってくださいまし!魔法少女ってなんですか?!え?!さっきの摩訶不思議大冒険は全部魔法を使ったんですか?!そんなん負けを認めても乗り越えるなんて当分先じゃないですかやだー!」
この人俗世離れし過ぎでしょ...昨今の話題として安定して視聴率が稼げる魔法少女を知らない?ポンコツ系完璧お嬢様か?
「城主はニュースとか見ないのか?」
「見るわけないでしょうあんなゴミ番組。どうせ半分以上が嘘で固められ本当に必要な物は一切報道しないんですから。あと城主ってなんですか。」
「ここまで素晴らしい我城は初めて見たのでな。」
「ただの引きこもり少女にとってはこの上ない褒め言葉ですね...はぁ,色々納得行きました最近有名な魔法少女は新しいアニメじゃなくて生物なんですね。道理で見つからないわけですわ...」
...この人割と俗世人だわ。まぁずっと一人ってのも暇だろうしな,ちょっとぐらい変な趣味も出来るでしょう。
「で?何故私なんですの?私は魔法少女にはなれませんしなんの恨みも無いのですが...」
「まぁそこら辺は独自の調査で判明した事,城主を選んだのは...全部がつまらないから捨てた引きこもり少女に力を与えてみようと思ったからだ。」
「...断ったらどうするんですの?」
「何もしない。こちらからは貴女に何もしない事を誓おう。」
「...なるほど。力が欲しいなら今しかないという事実上の最終宣告ですか。」
いやぁ...こちらの意図を全部組んでくれて助かるね。正直そこまで考えてなかったけど勝手に自分の逃げ道を塞いでくれてる。まぁ目の前に魔法とかいうの使ってくる圧倒的強者に手を差し伸べられる状況で機嫌を損ねないように様動いているのは伝わる。
「わかりました。なりましょう,悪の魔法少女とやらに。」
「感謝する。」
その後も十数人の魔法少女候補にスカウトに行った。しかし魔法少女をほとんど知らなかった城主...あっ,名乗るの忘れてた。まぁ連絡手段は確保してるしプレールナの名前は公開してるしあっちの名前は知ってるから大丈夫として...あの子以外には割と断られたんだよなぁ。仕方ないか,こちとら今現在日本を恐怖に落とし入れてる張本人だし...警察呼ばれたり,サンフレヤ呼ばれたりしたけど...まぁ何とかなった。
えっとぉ?仲間になってくれた魔法少女が...
根源『迷宮』ラヴラヴィ
この子が城主ちゃん,本名は一 舞宵。なんと日本の三大財閥の一つ一財閥の長女だって!凄いね!ほんでもってクソガキの従姉妹らしい,世間って狭い!...はぁ,苗字が一って時点で気付くべきだった。どうしよう,これで従姉妹が悪の魔法少女になってるってバレて,原因が私だってバレたら...●●れるかな。えっと,能力としては自分を中心に領域を作り出し,トラップを敷き詰めて追い詰めるって感じかな。本当はもっと複雑なんだろうけど半分以上理解出来なかったからやめた。まぁ相手の想造力を吸収し,フラグをたてて...なんとかかんとか。簡単に言うと自分が仕掛けたトラップは未完成品で,かかった相手が想像する次のトラップを相手の想造力を吸収して作り出すというチート能力。ちなみにON/OFF可能。クソガキの従姉妹を危険には晒せないから最終防衛ラインとして拠点を守ってもらうことにした。
次が...
根源『螺旋』ヘリナピス
自作の銃で狩りをしてた女の子。威力が低すぎてロマンがないから改造したらしい。アタッチメント式だから検査にも引っかからない...脱法少女。本名は坂谷 螺鈿。多分一般人の部類。能力は,文字通り螺旋を作り出す...だけなはずなのにライフリング!とか言いながらギッチギチにした弾丸をライフリング自体を回転させることで打ち出したりしている。正直それじゃ飛ばないと思うが私達の力はケミカルじゃなくてマジカルだから大丈夫らしい。能力の使い方的に後方支援組かな。一応ライフリングショットガンが行けるのか?いや人殺しそうだな...悩ましい。
次は...
根源『流』ストローム
魔法少女の力を手に入れて悪徳宗教にカチコミに行こうとしていたところに遭遇,なんやかんやあって同行し,背中を預けた事で意気投合。今度は私が力を貸すからと純粋な善意が怖かったがただ単に暴れたかっただけらしいので採用。本名は丹瀑 乃空。生まれが特殊系の一般人。能力としては流れと言う概念を作り身を任す,という物。一番ボコボコに潰せる流れを掴んだら私と出会ったらしく,こいつからもチートの匂いがした。戦闘的には相手の攻撃の流れを読み回避したり,流れをずらして相打ちさせたり。また流動体を操る事が出来るので教祖の頭に全血液を集中させ爆破するのはドン引きした。本人も気分が悪くなったらしく二度としないと言っているので大丈夫だろう。
次が...
根源『蜘蛛』アラネアラ
親を亡くし,施設で虐められていた女の子。正直見てられなかったので助けたが,まさか魔法少女になれるとは思わなかった。想造力は規定値を下回っていたし些か年齢が低すぎた為だ。本名は八雲 音々(ねね)。みなしではあるが一般人。能力としては...というかこんな幼い子を戦場に出すわけがないため好きにさせている。まぁ糸を出して紡いで服を作ってくれている。将来は服屋さんだって!可愛いね!ちなみに私の服を作る時だけは絶対に見せてくれないのは何故?サプライズにしたい?可愛いなぁもう!
はぁ...最後は,
『死んで?』
こいつ...根源は『言霊』魔法少女名は知らない。本名はみこ...らしい。こいつは私たち魔法少女とは違う起源を持つ存在だが,私と出会った事で魔法少女という枠にはまった。正直最悪な出会い方だったんだがどうしてこうなってしまったのだろうか...
シエラちゃん...一般人である事に固執し過ぎていますね。まぁ●●れたくないんでしょう。