二人目
短め御免
「二人目?!」
思わず素で返してしまったが...二人目?!まぁ確かに私だけが特別だとかほんのちょっとしか思ってないけど...
「その顔は信じてない顔だな?おっと,先ず私様の本名だが...」
「ちょちょちょストーップ!」
「ん?どうした?」
「誰が聞いてるかもわかんないのに身バレしそうになる事言うんじゃありません!」
危ねぇ事言うなこいつ...!
「まっ,先ず場所変えませんか?人目もありますし...」
「あぁ,そういえば魔法少女とは飛べるものでは無いのか?実は魔法少女になったのはずっと前なんだが移動能力が無くて顔を出せなかったんだ。だが,今回は家の近所...」
「そういうのも話しますから一度場所変えましょう?!」
「いやしかし知らない人について行ってはならないと母様より言われていてな...」
「私を知らない人の方が少数派でしょ?!」
ああああああ,気が狂う!クソガキ以来だよここまで振り回されるのは!
取り敢えず何とか説き伏せ,自宅に連れ込んだが...誘拐じゃないよね?!任意同行だよね?!
「改めて名乗ろう私様はエルエクス,本名は裂起 炸弥。世界一の玉屋の娘だ!」
「キャラが濃すぎる。」
えぇ...玉屋って断絶したんじゃなかったっけ?まぁでも,この子の根源は十中八九爆発に準ずる物だろう。エルエクスだし。
「そういえば貴様殿はいつまで変身したままなのだ?正直魔法少女という繋がりが無ければ誘か...」
「変身解きますから!日家 初炉です!アイドルやってます!」
「え?!初炉様?!魔法少女?!まじで?!ファンです!握手してください!」
「キャラ崩れてない?!」
「そんな些細なことはどうでもいいんですよ初炉様!え?!もしかしなくてもここって初炉様の家ですか?!空気缶ずめにしていいですか?!」
ずっと興奮したままのエルエクス...炸弥さんを落ち着かせる。まさかこんな短時間にエリア移動を二回挟むとは思ってなかった...
「炸弥さんは...」
「炸弥。」
「炸弥は魔法少女の事どう思ってるの?」
「私は...正直怖いです...敵とは分かってるんですけど人型を爆殺させた時...この上ない快感が押し寄せてきて...」
爆殺?今爆殺って言った?明確な殺意を持って魔法を使ったって意味かな?え?私爆殺されないよね?
「物足りないって感じたんです!」
正直今回炸弥と出会った事で魔法少女が私だけじゃ無いこと,しかし移動能力が無い故鉢合わせる事が無かった事,まぁあったとしても出現した事を知れないから来れないってのもありそう。一度全員と会ってみるか?あの宇宙人達は魔力を感じ取れるらしいし見分ける機械とか作れるでしょ。実際何人居るんだろう...まぁ100人は居るかもなぁ...炙り出して見るか。
「実はね炸弥,近い内に大規模な侵略が起こるかもしれないんだ...」
自作自演だけどね。