お終いにしよう
壊れそうで
溢れそうで、
いつか、溶けてなくなってしまう
誰にも気づかれないまま僕達は
この世界の温度に凍えて、そうして殺されてしまう
僕の周りばかりが変化して、変われない僕は
君に気を遣わせてしまっていた
ほら、僕はこんなふうに、存在するだけで人に害をもたらす
疫病神なんだ
存在するだけで誰かにため息をつかせて、舌打ちさせて、
僕は存在が迷惑なんだ、
僕がどんなに善人でもどこまでも僕は疫病神でした
時々そんなことを忘れてしまって、
誰かに必要とされて喜んでしまうんです
でも、
今、なくなれ、
今すぐに
こんな自分なんか早く、早く
消えちゃえ消えちゃえ……いなくなれ、いなくなれ、
僕がいなくなったあとの世界を考えると、心がホッとするんだ、
僕が消えたらみんなが笑顔になるだろ
僕はいなくなるだけでみんなを幸せにできちゃうんだ、すごいだろ
ねぇ、だから
終わってよもう
早く終われ、早くいなくなれ
みんなの幸せと、自分の辛さが
僕が吸う分の息を減らすんだ
ねぇ、こうやって人は消えちゃうのかな
僕はさ、きっと誰かの大切にはなれなかったけど、
みんなのことは大好きだったよ
早く終われ……早く……
誰かがくれた言葉は全部僕のものじゃなかった
誰かがくれた優しさは僕の勘違いだった
僕が好きなみんなは僕を好きなわけなかった
誤解の連続で、
失敗ばかりの人生だったな
もう、終わろう
お疲れ様
涙が溢れちゃうのは、なんでだろうね
誰かに必要とされたいとか、誰かの特別になりたいとか、他の人から見たら馬鹿げていても、僕にとっては魂を削るほど大切なことだったよ
だから、自分を大切にするんだ
自分で抱きしめてあげるんだ
僕を愛せるのは僕だけなら、僕がやらないで、誰が僕を愛してくれるんだ
大好きだよって自分に言って、そうして一緒に泣こうか