「???」
魔族の国にある山の1つ「タイタ山」
そのタイタ山にて戦いが起きた。
戦いは激しく、タイタ山に生息していた生物の殆どが争いに巻き込まれて死んでしまった。
そのタイタ山にて1人の男が泣き叫んでいた。
「あああああああああああああ!!!!!
…くそ!くそ!くそがぁ!!!」
男は自分自身に怒っていた。
倒すべき敵を逃してしまい、家族との約束を果たせなかった。
そしてその家族は皆死んでしまった。
男は拳を地面に何度も何度も叩きつけた。
叩きつけるたびに拳が血で染まっていった。
その後は髪を掻きむしりながら蹲った。
男の心は怒り、悲しみ、殺意で溢れていた。
約束を果たせなかった自分自身への怒り。
家族を失った悲しみ。
奴らへの殺意。
「ハァ…ハァ…」
男が泣き叫んでから数十分。
疲れ始めたのか、爆発した感情が収まってきた。
「ハァ…ハァ…そうだ…泣いている場合じゃない…」
男は蹲るのをやめて立ち上がり、歩き始めた。
男の体は重傷を負っていたが、男はそんな事は気にしなかった。
「あいつら全員重傷を負っている…。しばらくは姿を隠すだろうな…。あいつらが姿を現すまでに俺は…みんなの力を使えるように…」
男は歩きながらそう呟いた。
「次…次で全員倒すことが出来なければ、この世界は終わる。必ず、次で勝たなければ…」
男はやがて何処かへ消えていった。