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ヒーローズ•オブ•アルメリアス  作者: とりぷるとろわ
第5章 ロストマグナ
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第38話 手紙


 目が覚める。

 まだ夜だ。


 体はなんともなかった。

 あちこち触ったが傷はなかった。痛みもなかった。

 おかしい。俺は確かにあいつの攻撃を至近距離で受けた。

 なぜ無傷なんだ?


 「おっ、目覚めたか」


 バルザックの声がしたので後ろを見ると、バルザックとアルスさんが焚き火をしていて、マナとリエナは夜食を作っていた。


 なるほど。そうか。


 「夢か」

 「夢じゃないわよ」


 マナが俺の言葉に被せて言った。


 「…じゃあなんで飯作ってるんだ」

 「腹減ってる以外にあるか?」


 バルザックが、そりゃそうだなと思う言葉を返した。



ーーー



 「皆、注目」

 

 そう言いながら、マナは1枚の紙を出した。


 「それは?」

 「私たち宛の手紙よ。目が覚めたら近くに置いてあったの。私はすでに読んでるから皆で見てちょうだい」


 紙を渡されると、全員で読んだ。


 『初めまして、私はロストマグナと敵対している者だ。

  あまり長くは語りたくない。単刀直入に言う。

  君たちがまだロストマグナと戦う意志が残っているなら、この手紙の1番下に書かれている場所まで来い。

  そしてそこまで来たら試練を与えよう。

  それを突破できたなら、君たちを協力者として迎え入れよう。

  もし戦う意志がない、または試練を突破できなければ、今回の件に関する全てを、君たちの記憶から消す。

  以上だ。もし来るのならこちらとしては早く来てもらいたい。あまり時間をかけたくないのでね。


  指定の場所【ミラマレス遺跡の地下5層】』


 「皆読んだ?」

 

 マナの問いに俺たちはコクリと頷いた。

 

 「これ食べ終わったら、すぐに行くわよ」


 …。

 ……。

 ………。


 え?もう? 




第5章 ロストマグナ 完

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