腹を決めたら口に出して誰かに伝える!それが行動への第一歩!:4
原石武器たる鎧を着こんだグレイマンだ。
彼と同じくして鎧を着た者とそうでない男が一人ずつ部屋に入ってくる。
「武器の製作は難航した。生きた加工式をどれだけ原石に喰わせても、王が望む原石武器は出来なかった」
レベリオが話す言葉に沿って、室内で焚かれた炉が強い光を放った。
(何の光──?)
炉の口から光と共に白い糸が伸び、鎧を着ていない男に絡みついた。
男の瞳が恐怖に見開かれた。
この風景から音は聞こえてこないが、彼がどんな声を上げているかは表情が物語っている。
「研究ってのは恐ろしい、可能性を求めるだけで人は何だってやってしまうんだから」
男が炉に引きずり込まれていく。全身を絡め取られ、頭から炉の中に引きずり込まれた男が出てくることはなかった。
「何人もが原石に喰われた。その中に、きっと私もいたんだろうね」
これがレベリオの過去、実際に彼が見たものなのだろうか。
背後からざわめき声が聞こえてきた。
「……レベリオなの?」
「ああ、わかってくれるのか、そうさ」
背後を向いた瞬間、風景が変わる。
今度は視界が暗転する前の彼の部屋らしき場所だ。
窓のない、霜が降りたベットだけがある部屋。あれほど沢山あった死体は一つもない。
ただ、ベットの上に部屋の主──レベリオが座っていた。
「レベリオ、ここはどういう場所なの?」
できる限り早く出ていきたいが、窓どころか扉すら存在しない。
「私、レベリオの思考、私の夢の中と言ってもいいかな?」
「夢……?」
両手を見つめて頬をつねってみたが感覚はある、意識もはっきりしている。
夢を見たことはないが、塔子の記憶を見る時とはまるで違う。
「ああ、君の体は外の部屋にちゃんとあるよ。凍え死ぬ前に戻れるといいね」
レベリオの言葉にハッとした。
「ファルナは!?」
「……彼女のことは後にしてもらおう」
ベットに座るレベリオが立ち上がった。
「きちんとした自己紹介がまだだったね、私はレベリオ。メトラタの原石武器所有者だ」




