休日だけど職場行かないといけないんだ、ちょっとやな感じだ:5
リーパーの首が宙を舞った。
そのタイミングを見て、私はリーパーに突進し、リーパージルの引き剥がしを試みる。
原石銃の銃口、その先端を薄く伸ばした白輝鉄で刃を作る。彼女の左眼から伸びる肉の塊を切り落とそうとした。
「……ダメだ!離れて!」
ロスの声、リーパーの肉に刃は通ったがその場から飛びのく。一瞬前に私がいた場所は真っ黒な肉塊と骨で塗りつぶされていた。離れるのが遅れていれば飲み込まれていただろう。
建物の上からこちらを見ていたロスが降りてくる。
「……中のあの子は?」
ロスが指すのはリーパーに取り込まれたジルの事。
「助けて、そう言ってました」
ジルという少女が怪しい、そう言って事前の打ち合わせをした時にロスからリーパーの情報は得ていた。
原石武器は髑髏の仮面、使用時は顔面の一部から仮面が飛び出し血肉と骨を使って攻撃してくる。
ジルの首を切り落とせば、原石武器としての『リーパー』は機能停止するだろうが──
「生きてますから、あの子」
即殺しにかかるのはやめてほしい、ロスにはそう伝えていた。
「難しいですねぇ」
「……孤児院の子たちは?」
「オリンピアが先導してます」
私たちは眼前のリーパーに目を向ける。今や奴は一体の巨大な獣の姿になっていた。
「厄介な……」
肥大化した血肉を外殻となる骨で支えた、巨大な顎を持つ二本足の獣。ジルの姿は見当たらない、内側に隠されてしまったのだろう。
「……ん、恐竜ってやつ?」
塔子の記憶の中にある太古の昔居たという生物の姿とよく似ている。
「何ですかそれ……?しかしピッタリな響きですな」




