表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生まれ変わったのですが転生先がどえらいブラックです  作者: 早熟最中
どうやって仕事へのモチベーションって保つんでしょうか
173/201

休日だけど職場行かないといけないんだ、ちょっとやな感じだ:4

「あら、その銃、撃てるの?」

 ジルの顔の左半ぽっかり空いた眼窩から骨が飛び出る。白く鈍く輝くそれは、昨日も見た髑髏の仮面だ。

 原石銃(アガサ)の引き金を引く。確かな手応えと共に、緋色の軌跡を残して弾丸は放たれた。

「……っ!………へぇ」

 弾丸はリーパーの頭蓋に命中した。意外に脆いのか、頭蓋に亀裂が走り、今度はそこから血肉が飛び散った。

 あの小さな頭蓋からどうして広がるのか、夥しい量の肉片がジルの周囲に溢れ出る。方向性を持ち、躰うぃを作るように蠢き出す。ジルの身体を前に、まるで人質にするように。

 今や目の前には漆黒の外套を羽織り、髑髏の仮面──否、素顔のままの『リーパー』が目の前に立っていた。

「改めまして騎兵さん」

 新たに生え出た赤黒い腕を上げる。

「ジル・リーパーよ、よろしく」

「目的は何?」

 銃を構えたまま、リーパーに問う。狙いは変わらず仮面。

 私の問いに対し、リーパーは笑った。

「自分が一番わかっているんでしょう?」

「……この銃と、レベリオの居場所」

 リーパーは首肯する。

「悪いけど原石銃(アガサ)を渡す気はないしレベリオの居場所を教える気もない」

「ふぅん」

 リーパーは私の原石銃を見た。

「昨日も少々見せてもらったけど、随分相性がいいのね貴女達」

「……それはどうも、言っとくけどこの銃、漆黒鉄(シックガネ)だって撃ち砕けるから」

 ジルを巻き込まなければ、この女一人くらい簡単に殺せる──はずだ。

「一体、誰を犠牲にしたのかしら?」

「………っ!」

 言葉に耳が反応する。

 この女はきっと知っている。私が知りたい情報を。


「………リーパー、貴女はどうなの」

 答えを求めて問いかける。

「貴女の原石武器は、何を犠牲にして得た物なの?」

「………ふふ、フフフ」

 リーパーの手が、胴体に磔にされたジルの顔に触れる。何が可笑しいのか、髑髏の口が震え、笑い声のような音が響く。

「聞きたい……?言わせたい……?私に……?」

 リーパーの声が震えだす。それは次第に獰猛な気配を帯び始める。

「お前のような……イグドラの小娘にわかるものか……」

 声だけでなく躰も震えている。いつなんらかの破局が訪れてもおかしくない。

「子を奪われる苦しみが……!お前に……!!」

 血肉の塊が私目掛けて放たれる。咄嗟に原石銃(アガサ)の糸で作った盾を構え、衝撃を受け止める。

「……うわ」

 血が顔に降りかかる、変わらず鉄臭い嫌な匂いがする。服の袖は酸で溶かされたようにぼろぼろになっていた。

「……傷一つ負わないなんて、やっぱりレベリオに『教育』してもらわないと」

 近づくリーパーに対し、原石銃(アガサ)を構える。

(どうにかして、リーパーからジルを引き剥がさないと)


 その時、リーパーの首元、一本の光条が捉えた。

(来てくれた!)

白輝鉄(ハッキガネ)の糸を操り、リーパーの首を締め上げている男はロスだ。

「……リーパー、また会うとはね」

「貴方は……ロス、ね」

リーパーの首に糸が食い込み、少しずつ首の肉を絶っていく。

「ロス……恋人さんは、元気?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ