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生まれ変わったのですが転生先がどえらいブラックです  作者: 早熟最中
どうやって仕事へのモチベーションって保つんでしょうか
154/202

業務の一環です!というのは大抵の行動に建前を作れる魔法の言葉です:3

「……じゃあ何よ、貴女はメトラタのスパイじゃないって言うなら一体何が目的なの?」

 こちらを挑発するようなこの女の態度は本当に腹が立つ。

「私は復讐、殺したいやつがいるの」

「原石武器持ち?」

「そう、んで同じ相手をロスも狙ってるの、だから私たちは協力してるわけ」

 オリンピアの眼が、鋭く、真剣に細められる。

「けれどね、立ち向かうにはまだまだ力を付けないといけないんだ、私たち」

 彼女の眼が私を見る。

 睨みを効かせる感じではない。私を見定めるような眼だ。


「私に協力してくれるってんなら、これ返してあげるけど?」

 財布を見せびらかすようにちらつかる。

「いやよ、それよりメトラタの『武器持ち』に話を戻してよ」

 しょうがない、とでも言うような顔をしてオリンピアは続けた。

「メトラタとイグドラって、今は休戦状態じゃん」

 三度続いた戦争の後、今両国の関係は概ね平和、少なくとも人とモノの繋がりはある。

「けどね、メトラタって成り立ちがイグドラからの分裂な上、まだまだ多くの組織が遺恨を抱えてるわけよ」

 イグドラにもいる、隣国への恨みを声高に叫ぶ勢力は。


「特に恨みを持ってる過激派、その軸メンバーが『武器持ち』なのよ」

「もしかしてそのメンバーの中に……」

「レベリオはいたよ、ロス情報だけど」

 ちなみにあいつもその過激派組織所属だから、と彼女はかぶせてくる。

(さらにロスさんの事がわからなくなったわ……)

「それで、もうじきその過激派連中から誰かがやってくるわ。消えた調査員と最新の原石武器を求めてね」

 もう勘弁してほしい。捨てられるものなら原石武器(こんなもの)早く捨ててしまいたいが捨てても手元に戻ってくるのだ。

「こんどはただの調査員じゃないと思うわよ、本気で貴女を取りに来る。この町の被害なんてお構いなしに」


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