結局寝てないせいで頭が痛い:4
「しょうがねぇなぁ……」
察してくれたエドガーもズボンのポケットに手を突っ込んだ。
「…………」
そして、再び沈黙がその場を包んだ。
「落とした?アンタも?」
「……飯食った時はあったよな」
「あった、忘れた?」
「いや俺先払って出たあと割ったじゃん」
「病院は?」
「使ってねぇ、てか使わねぇよ」
「えーーっと……じゃあ……掏られた?」
「多分……」
「なにやってんのお二人さん」
どこか面白がっている様子で女は催促してくる。
「ちょっと待ってくれ、今二人とも手持ちがなくてな……明日払いにくいくるから、レガリアが」
「明日払うって言葉は信用しないって決めてるのさ」
「騎兵の言葉でも?」
「お役人の言葉ならなおさら信用できないね」
治安の悪い場所で更に性質の悪い人物に絡まれてしまったようだ。
「しかしねぇ〜騎兵さんがねぇ〜衣装代も払えないなんてねぇ〜」
「いやいやいやそうじゃなくて、きっと掏られたんだよ、姉さんなにか見てない?」
エドガーが話を続けてくれている間、私は財布を無くした場所の心当たりを紐解いていた。
(昼はあったし……ファルナの家に置いてきたって事はないか、落とした……?それとも……)
2人とも財布を落として同じ場所で無いことに気付く。それ自体が何か不自然だ。
「あー、じゃあなにか代わりになる物、手伝いでも
「じゃあ1000ロット代わりに頼みたい事があるんだけど……」
私の指は、自然と原石銃へと伸びていた。
「……おいおい、そこまで警戒するんじゃないよ」
触れるや否や、聞き覚えのある声と共に 腕に何かが巻きついてきた。




