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生まれ変わったのですが転生先がどえらいブラックです  作者: 早熟最中
どうやって仕事へのモチベーションって保つんでしょうか
135/202

時間が無限に欲しいと思うのはあるあるだけどね:1

「……自分はどうなのよレベリオ」

「ん、何が?」

「お前だって、イストサインで人を殺してる」

 そんな人間が、どの口で命を語っているのだろうか。


「ああ、殺してるね」

 レベリオはけろっとした様子で言った。

「仲間は沢山居た方がいい、君も一緒になってくれる事を望むよ」

「お前が殺した人の話よ!」

「同じ相手だよ、そのうち、君もわかってくれるさ、話し続けていれば、いつかは皆納得してくれる。私達の為に命を使ってくれる」


 部屋の黒い壁を叩いた。

 力を込めたが、音すら吸収していったようで部屋には全く響かない。

「どうせ夢の中だ、ゆっくり話し合おう」

 レベリオが座り込む。

「それこそ一生、議論は平衡するかもだがそれも一興かもね」

 彼の顔に、人が映し出された。

 同じような暗い部屋に居る無数の人々。

 皆同じような顔をして、こちらをぼんやり見ている。

「皆仲間さ、私たちは」


 ああ、そうか。

 目の前で喋るこの存在に、私の考えは通用しないのだ。


「誰がお前の仲間になんて──」

 まるで話にならない。このままこいつの頭を撃ち抜いてこの部屋を出て行ってやる。


「何をしているのかな?」

 原石銃(アガサ)を引き抜き、真っ黒なレベリオの頭を向けて引き金を引く。

「…………」

 銃弾は放たれなかった。

「言ったろ?ここは夢の中、君の武器は持ち込めないに──」


 レベリオが何か言い終わる前に、背後から何かが砕ける音がした。

「……っう……熱っ!」

 そして私の腕に走る強い熱さ、痛み。原石銃(アガサ)を撃った時の感覚。


「……なんだ、なんだ、なんだ」

 辺りから困惑する声が響き渡る。

(何……?感覚が……)

 手足の感覚が消える。宙に浮いているような状態だ。

 部屋に少しずつ光が差してきた。


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