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生まれ変わったのですが転生先がどえらいブラックです  作者: 早熟最中
どうやって仕事へのモチベーションって保つんでしょうか
124/202

職場で出来る人間関係ってそんなに好きでもないのよね:2

「あのー……レガリア」

 屯所に戻ると遠慮がちにファルナが話しかけてきた。

「…………」

「レガリア、監視の事本当にごめんなさい。その……気持ち悪いよね……隠れて生活覗かれて……」


 グレイマンから話を聞く前だと、どんな反応をしていただろう。

「……ファルナ」

 言葉を紡ぐファルナを遮って、彼女にある提案をする。

「はい!なに?」

「模擬戦、付き合ってくれる?」


「イヤーー!無理!折れる!助けてエドくん!!」

「レガリアー、手加減してやれよー」

「4!3!2!……1!はい私の勝ちぃ!」

 屯所前の広い道、私とファルナの二度目の模擬戦だ。

 素手で。


 地面に抑えつけ後ろ手に極めた彼女の腕を離してやる。

「がはぁ……ファランさえあればあの程度の体術なんて……」

「ファルナーファラン無しで戦えるようになりなよー原石武器だけに頼ってちゃ足元掬われるよー」

 ここぞとばかりに煽ると好戦的な表情でこちらを見てくる。


「ふふふふ……いい度胸じゃないの騎士相手に」

「やる気ね、でも体術だけならファルナ相手でも負ける気しないわよ?」

「言ってなさいよ、今度は這いつくばらせてあげるから」

「始める?じゃあどうぞ」

 エドガーが私とファルナの間に空薬莢を放り投げる。

 それが地面に落ちるのが合図。

 彼女の拳が私の顔を取ろうとし──

 その拳を奪い、ファルナを一回転させ地面に抑えつけた。

「イダダダダ!!いたいいたい!」

 ついでの締め技も決めておく。


「相変わらず、格闘だけは強いよなぁ」

「強いっていうか!!そんな技見た事ないんですけど!!どこで習ったのよ!?」

「知らないの?柔道よ」

「ジュードーって何よ!?」

「へ?何って──」

 ファルナの質問はすんなり答えられる物だった。


「……何のことだろ」

 紡ごうとした言葉は、頭の何処かに消えてしまった。

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