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犯人は佐藤
ミステリーなのに題名で犯人言っちゃってるっていう馬鹿げた小説書いてみましたw
よかったら読んでいってください!
朝。億劫なまでに明るい太陽と、毎日同じ味の食パンと、寝癖だらけの頭。どうして起こしてくれなかったのと、理不尽な文句を母親に投げて、飛び出すいつもと変わらない玄関。日常。
この日常はこれから先も、変わらず訪れ続けるのだと勝手に思っていた。無限なものなんて何もない。それくらい知っていたはずなのに。
この日常にも終わりが来る。それはこんな僕でもわかっていた。でも、その終わりがこんな早くに来るとは思ってもみなかった。今となれば、居眠りする生徒への怒号も、少々過激な女子たちの格好も、何もかもが愛おしい。日常。
きっとこれは夢だ。とても悪い夢を見ているのだ。そう自分に言い聞かすのはこれで何度目だろう。朝目覚めれば、恋しい日常がけろっと顔を出すに違いない。そう思って僕はまた、そっと目を閉じた。
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