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16.月曜の憂鬱

月曜日は憂鬱である。

世界が変わっても変わらない物の一つだ。

前世で社会人だった時の月曜と同じくらい憂鬱だ。行けば楽しいと知っていて、言った方が良いのも知っているのにどうにも寝床から出れないのは何かの呪いなんだろうか?

思うに、自分で好き勝手出来ない予定がこの憂鬱の原因なのではないか?と考える。

それが原因だとどうしようもない。いや、サボればその問題は解決するのだが、その場合後で行っておけばよかったよ後悔するのは明白だ。

学園や仕事にはノルマがある。それをこなす事を求められていて、こなしたら褒美がある。成績表しかり、給料しかり。

この世では卒業照明証であり、将来が褒美だ。戦場での裁量権があれば、無駄死にしなくて済む未来があるのに行かずに、いざと言う時に悪態をつくのは傲慢だろう。


前世の仕事でも似たような事をやっていたので、もしや私だけの性格なのかもしれない。

仕事の納期ギリギリまで手を抜いて、ギリギリでやっつけ気味に終わらせる。

良く言う「夏休みの宿題は最後にやるタイプ」が私である。

なお、できなかった宿題は出さずに卒業まで行けたので、やらなくても何とかなると経験で知っているから質が悪い。

夏休みの宿題と、国の武力の(かなめ)となる貴族を一緒に考えるのはどこか間違っている気がするが、未来の為に今努力する為の力が出ないのは一緒だ。しかも今日は月曜日だ。


こういう怠惰(たいだ)な私が出てきた時に(おろ)すキャラクターも持ち合わせているが、あの人は劇薬で、コンコンと(ろん)されるので、違う方法で行こう。

小さい目標だけに絞って、それだけをやる。他は考えない。

まずは歯を磨くんだ。それだけでいい。もうそのあと布団に戻ってもいいからとにかく歯を磨こう。

それならできそうなので、のそのそと、抱き枕状態のホーケイちゃんを転がして起き上がる。

飯食って。着替えて。髪整えて。出る準備して。今日なんか準備いったっけ?とかいろいろ出てくるが、それらをすべて横にやって、とにかく歯磨きだ。

ガッシガッシと磨いて、ついでに顔を洗って、ついでにクラリサさんが作ってくれた朝飯を食べて、ついでに着替えて、身だしなみ整えて。

スケボー乗る前のストレッチをしていると、憂鬱な気分は何処にいったのか?もう気持ちは今日の学校に向いていた。


とにかく小さなことから、1個の事から手に付ける。

体を動かせばあとは全自動でできるルーティーンだ。

学園もいろいろあるが、良い事も有るのだ。悪い事ばかりではない。

挨拶を返してくれる人がいる。

体は5体満足で動く。

今日は天気もいい。

もう3つも良い事があった。

まだ始まったばかりの今日もいい日ではないか。

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