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3、面接

つおい(╹◡╹)


「私はシャルロットさんに憧れてーーー」


「自分にとって有益な経験をーーー」


「今いるギルドがブラックでーーー」


…………これといった有能そうな人材は出てこない………あたり前といえば当たり前だ、有名どころのギルドが野放しにている訳がない。


「どうでしょうか?」


「ダメだな……どちらかというと野次馬根性か、シャルロットとお近づきになりたいってやつが大半だ………まぁ有能な人間を野放しにしているわけない………次の組みをお願いします」


そうしてに入ってきた子達は綺麗な見た目の女の子三人組だった…………どこかで見覚えがあるような……。


「では自己PRをどうぞ」


「「「はい!!!」」」


シャルロットの言葉を皮切りにそれぞれのアピールが始まった。


まずは一人目、短めの青髪、サフィアのような碧眼の美少女、エマ・ライトウッド、職業は剣士………どうやら彼女達三人は俺と同じく『焔光の鷹』をクビにされた新人らしい……どうりでみたことあるはずだ……ありがとよアーロンこんな()()()を捨ててくれるなんてな、ありがたく俺が拾わせてもらうぜ。


「そ、それでーー」


「ーーーねぇ一つ聞いて良いかい」


彼女がシャルロットにアピールしている最中、不意に話しかける俺。


「え??!!、は、ハイなんでしょうか???」


「…………君、腰に釣ってるその剣、異様に使いずらいでしょ?」


「え??!!?な、なんでそれをーーーハッ??!!!、い、いえそんなことはーーー」


「嘘はつかなくていい、この質問の返答は面接の合否になんら関係ない」


「い、いえ、その………」


さっきからずっと黙っていた俺に話しかけられたことで一瞬緊張を顔に出してしまうも、すぐに笑顔のポーカーフェイスを浮かべる。


そこで俺は彼女の剣士としての弱点を言う、なぜわかったのか怪訝そうな顔をするもすぐに否定………そりゃそうだ、面接官の前で面接中に自身の弱点を認めるなど出来るわけがない、お祈りされてしまうこと確実。


少し配慮がかけていたと思い直して彼女に面接とは無関係と伝えるが、信じる様子はない………まぁ確かにこの言い方は意地悪な試験官の常套句、信じられるわけがない。


「…………わかった、君はもう合格だ」


「「「へ??」」」


「君に合格を言い渡す、だから正直に答えてくれ…………その剣異様に使いづらいでしょ?」


「ーーーあ、は、はい、私は周りの剣士に比べてスキルや技術の覚えが悪く、キレもセンスも悪い………大手の鍛冶屋のどの名剣もも手に馴染まず………」


「………やっぱりか………」


「な、なぜわかったんですか??!!、仲間にしか言ったこと無いのに……」


「え?、そんなもんひと目見りゃわかるよ」


「す、すごい………」


めんどくさくなった俺は、エマに合格を言い渡す、そうするとシャルロット以外の全員が驚愕の声をあげる、その後、流石に合格と直接言ったのに撤回するのはないと判断したのか、エマは素直に喋り出した。


…………なんで分かったかって?そんなもん君の守護霊がかの異形の長刀使い、佐々木小次郎だったからだ、さっき言ったように必ずしも英雄豪傑の守護霊が付いていても絶対強くなれるわけじゃない、むしろ自覚してない場合は人並み以下のなってしまう。


かつてアーロンもそうだったが、歴史に名を残すほどの英雄ともなればその分扱いづらい才能のなのだ、守護霊は手を貸してるつもりでも、常人と全く違う剣筋の感覚が主人の感覚を妨げしまう場合もある。


アーロンの宮本武蔵玄信の二刀流は少数ながらもみた事はあるが、この英霊は特に斬新な獲物を使っている、この英霊と同じような獲物を使う剣士は一人もみた事がない。


だからこそ、彼女は今までずっと努力が実らず、周りに馬鹿にされても、いつかは………そんな思いを抱えて今日まで生きてきたのだろう。


…………昔のアーロンやシャルロットのように。


「次に…………アルル・レッドキャップさん、君は………狼系の魔物と戦ったことはあるかな?」


「い、いえ……狼系の魔物は基本的に単体が強い上、群れるのでAランクの冒険者パーティーですら嫌がるのに……それ以下の魔物にすら勝てない私ではとてもとても………」


「なるほど………このギルドに入ったらまずは『ルプス』を完全攻略する為のエースになってもらおうかな」


「『るるるるる、ルプス』?!!?、あの多種多様な狼しか出てこず、最後の階層を守護するのは『戦神飲み込む神狼(フェンリルヴォルフ)がいる、Sランクギルド『焔光の鷹』ですらまだ完全攻略できていない、超高難易度ダンジョン『ルプス』ですか???!!」


「うんそれ」


「無理無理無理です、そそそんなのは無理だと思います!!!!」


「いや君ならできる、俺を信じてくれれば確実にね、よし君も合格」


「「「ええええ???!!」」」


「さてと……最後に残った君は……スノー・アリュメットさん」


「は、はい」


「あなたも合格です」


「「「ええええええ??!?」」」


こうして三人の合格と面接が終了した。

つおい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

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