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冒険者入門編③〜コカトリス戦〜(太田真央視点)

ご興味を持っていただきありがとうございます。

よろしくお願いいたします。

【投稿時(R112月29日19時頃)に日間ローファンタジー部門7位になることができました。ご支援ありがとうございます!】

(俺はなにを見せられているんだろう)


 ここに来たのも、小学生時代からの友達になんとか行ってほしいと言われたためだった。


(子供が受けたコカトリス討伐に解体で付いていくとか、はるちゃんに言われなかったら断っている)


 それこそ、今日は収穫無しで準備するだけ無駄だとか考えるくらいだ。


(それなのに……)


 少年は俺に言葉をかけた後、いきなり信じられないスピードで走り始めた。


(こんな風に走る人を今まで見たことがない)


 そんなことを思っていたら、もう1羽目のコカトリスを倒している。

 その光景に自分の目を疑ってしまう。


 少年は討伐クエストの基本も分かっていないようで、報酬を半分にしようと言うくらいの素人のはずだった。

 コカトリスもFからEランク程度の強さを持つモンスターで簡単に倒せる相手じゃない。

 銃を持って防具を着こんだ冒険者が数人で挑んでも倒せないことがあるのを知っている。

 しかし、少年は剣1本で1羽目を倒した後、コカトリスの群れの中に吸い込まれていく。


 俺は目の前で起こっていることが信じられず、しばらく少年の戦いに見入ってしまった。


(そういえば、少年の名前を聞き流してしまった)


 はるちゃんから紹介された時には、1度きりと思っていたため覚えなかった。

 バスに乗っている時も少年から何度か話しかけられても、素っ気ない態度を取ってしまった。


(悪いことをしたな……帰りのバスで少しは話してあげよう)


 そんなことを考えている時、どさっと音と共に目の前に大きな塊が降ってくる。

 なんだろうと塊をよく見てみると、コカトリスだった。


「ここに運べばいいですか?」


 声がした方向には、返り血で血まみれになりながら俺へ尋ねる少年がいた。

 その言葉に俺はうなずくことしかできなかった。


 慌てて解体を行っている最中に、少年はどんどんコカトリスを持ってくる。


「ちょ、ちょっと待って」


 コカトリスをさらに置いて、また取りに行こうとする少年に声をかける。

 すると、少年は止まってこちらを見ている。


「それ以上あると載らないんだけど、まだ狩るの?」

「もちろん、群れがあっちの方に逃げたので追おうと思っています」


 目の前には10羽以上のコカトリスがいて、少年はまだ狩ってこようとしている。

 俺はリヤカーに乗らない量だと判断して、少年へ提案をする。


「もう少しでリヤカーがいっぱいになるから、1度バスに戻ってコカトリスを積み込まない?」

「わかりました」


 少年は不服そうにそう言い、残りのコカトリスを取りに行った。

 俺は急いで解体を行い始めて、横ではコカトリスを運び終わった少年が座って休憩している。

 来るときに、解体はこっちの仕事と言った手前、手伝ってなんて口が裂けても言えない。

 

 すべての解体を終えたのでバスに戻ってバスへ積み込むと、少年はまだ時間があるので行きましょうと提案してくる。


(こうなれば最後まで付き合うか!)


 少年の提案にうなずき、俺はもう1度渓谷へ向けて歩き出した。

ご覧いただきありがとうございました。

もしよければ、感想、レビュー、ブクマ、評価、待ってますので、よろしくお願いいたします。


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― 新着の感想 ―
俺っ子…女性ってだけの情報からの男要素盛りだくさんの口調はマジで混乱する。
[一言] 「銃を持って防具を着こんだ冒険者が数人で挑んでも倒せないことがあるのを知っている。」 やっぱり推薦状を確認するするのに適した討伐とは、言えないようですね。
[良い点] 話の流れはスピード感があって良いです! [気になる点] 感想で理解しましたが、一人称俺っ子を表現するのは唐突過ぎて、理解が及びませんでした。できたら、混乱しないような誘導が欲しかったところ…
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