表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/59

もうねりゅ。

「うぃ。もぅ、ねりゅ……」

 ありゅとが眠ってしまいました。ぴのはタオルハンカチをかけてあげます。

「ぽくもねりゅかな……」

 もう一枚タオルハンカチを用意しようと思ったら、いつもの場所にありません。仕方がありませんので、ぴのはそのままこてっ、と横になりました。

 そこにキノモリさんが通りかかります。

 二匹とも、枕(100均で売っている針山)も敷かないで眠っているではありませんか。

「もう、まったくこの子たちは」

 キノモリさんはありゅととぴのを片手で掬い上げ、座布団を敷きました。そして、二匹の頭に針山をあてがって、ぴののおなかにタオルハンカチをかけてあげました。

 眠っている二匹はすぴるすぴる、と寝息を立てています。

 それを見て、キノモリさんは、二匹のほっぺをぷにぷにと触り、にっこり笑いました。

「本当に可愛いなぁ、二人とも」

 夜は二匹に、どんな夢を見せているのでしょうか。

 でも、いいのです。そんなことは。

 こうやって、二匹の幸せそうな寝顔を見るのが、キノモリさんのなによりの幸せなのですから。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ