元天才魔道士が救世の旅!お供はショタとワキガとクレイジーサイコホモ!
いわゆる処女作です。初めから異世界です。
世界観はいかにもなファンタジーの世界です。魔法があるため科学技術の進展はちぐはぐです。銃は開発されていません。
プロローグ
初めて魔物を殺したのは4歳の時だった。母との外出中であった。10体あまりの魔物が、毛のない大型犬にワニの頭をくっつけたような魔物が、今にも襲いかからんとしたその時、少年は魔術に目覚めた。それからのことはよく覚えていないが黒焦げになった魔物の死体の匂いと、街へ帰ってから呼ばれ続けた「神童」という言葉の響きだけは今でも鮮明に思い出すことができる。
その後、少年は両親の期待を一身に受け王立の士官学校に通わされ、魔法、武術、兵法あらゆる知識を叩き込まれた。少年の才能は目覚ましく、教官をして、未来は賢者か将軍か、とまで言わしめた。それもそのはず、魔法が使える者は全人口の10%に過ぎず、そのほとんどは第二次性徴に前後して覚醒するという。4歳から魔法が使えるなんて前例はなかったのだ。この事実は幼い少年が自尊心を満たすには十分すぎた。
そして歳を重ね、周りの生徒が覚醒していく頃 、かつての神童は―凡百の優等生と化していた。決して怠けていた訳ではなかった。血の滲む、とまでは行かないまでも人並み以上の努力はしてきたはずだったのだが、その甲斐虚しく一人、また一人と追い越されていった。そして声変わりが終わる頃、全く成長を感じなくなった。才能が尽きたのだった。
慣れない作業の為、拙い文章ですがご了承ください。質問には可能な範囲で答えていきたいです。