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第92話

「あの……以前はその……ありがとうございます!」

「あらあら、いいのよ、そんなに畏まらなくても」


 アポロがユーオリ様に頭を下げている。

 本日はユーオリ様から相談があるとの事で、聖皇国に出向いています。


「お礼ならクイーズちゃんにしないとね。クイーズちゃんが居なければ私もあそこに行かなかった訳ですし」

「クイーズにはいっぱいお礼を言った。そして私はクイーズの為ならなんでもすると誓った」

「あらあら、もしかしてあなたがエクサリーちゃんが言ってた子なの?」


 興味津々な顔でアポロを見ている。

 いいわね~若いって、よし、おばさん後でいい事教えてあげる。なんて言っている。

 いい事ってなんですか? あまり焚き付けないでください。

 ニュフフフって手を口に当てて楽しそうな笑みを浮かべている。

 いかん、この人はこういう恋愛話を楽しむ人だ! 前世の近所のおばちゃんにも居たなあ……そんな人。


「そっ、それより! なんか話があったのでは!?」


 オレは急いで割って入る。


「まあまあ、私の話は急いでもどうにもならない物ですし……おばさん、もっとアポロちゃんの話を聞きたいわぁ」


 そこでアポロがウィンディーネのアクアを取りだす。


「……コレ、クイーズに貰った、私達の子供」

「あらあら、まあまあ、これは本当にもっと詳しい話を聞かないとダメですね」


 すっかり話しこんでしまうアポロとユーオリ様。これは長くなるヤカン。

 仕方ないんでオレは竜の間に向かう。

 そこでは三人の幼女と竜王が戯れていた。


 誰だよ、このロリコンに幼女与えた奴。危険だろ?


 一人はユーオリ様の一人娘。キャッキャとはしゃぎながら、荘園を走り回っている。

 竜王はそれを今にも天国に行けそうな満面の笑みで追いかけている。すっかり好々爺のおじいちゃんだ。

 そしてちょっと離れたところにロリドラゴン。


 どうやら竜王の隙を伺っている模様。

 偶にバッと襲い掛かっているが、なんなく避けられている。

 さすがは竜王。レベル1も、ドラスレの無いロリドラゴンでは足元にも及ばない。

 そしてそんなロリドラゴンをうっとりと眺める、ボウリックさんの妹のヒメリアさん。


 どうやって来たの? えっ、ロリドラゴンに乗せて来てもらった?

 おい、ロリドラゴン、オレも乗せてくれよ。


 ――ガチンッ!


 うぉっと、そうそう何度も同じ手には乗らないぜ!

 ほらほらどうした? 掛かって来いよ?


「ガルルル……」


 ――ガブリ


 その時、オレの足に噛り付く幼女が約一名。ユーオリ様のお子様、クォースちゃん。えっ、なんで?

 竜王が羨ましそうにオレを見てくる。

 その隙に逆の足にかぶりつくロリドラゴン。


「いだだだ! おわっと、ホワイ!? ヒメリアさんまで?」


 ヒメリアさんがオレに飛び掛ってきて肩にカプッと噛み付いて、ペロペロしたりしてくる。なんだか幼女なのに色っぺーです。


「そういう遊びなんでしょ?」


 なるほど、二人とも遊びだと思っていたのか。

 若干マジなのが一匹混ざっているが。

 竜王が凄く羨ましそうに見てくる。


「ウォッホン! ロゥリ、私の足も空いておるぞ?」

「ジイチャン、マズイカライラナイ」


 ガビーンって顔をする竜王。面白いなこのじいさん。

 というかオレの足はうまいのか? いいから離れろって!


「あらあら、なんだか楽しそうですわね」


 そこへ話が終わったのかユーオリ様とアポロが入ってくる。


「実は相談と言うのはその子の事でしてね」


 ふむふむ、すっかり竜王に懐いてしまって毎日ここに遊びに来る?

 いいんじゃないですか別に? えっ、竜王が甘やかし過ぎる?

 まあ、見ていればそんな感じですね。


「神獣様に、あまり甘やかさないようにお願いはしているのですが……」


 効果は無いと。

 オレは三人幼女をちぎっては投げ、ちぎっては投げを繰り返している。

 いつまでこいつらオレに食いついて来るんだ?


「おい、竜王。あまりお母さんを困らすんじゃないぞ」

「ハッハッハ! 心配せずともこの子の事なら私に任せれば良い! むしろ少々我がままなぐらいがちょうどいいじゃろ!」

「なんておっしゃっていますが?」


 えっ、困る? 最近わがままが増えて侍女さんも困っている?

 まあ、そりゃそうでしょうね。


「駄目だって言ってるぞ」

「ならば今日からこの子はここに住めば・いだっ、やめっ、ドラスレはカンベンしてください!」


 駄目だって言ってるでしょ。って、ラピスがドラスレでつついている。

 レベルが上がったラピスのスピードなら竜王でもダメージになっているご様子。

 それを見たクォースちゃん、同じようにペチペチと竜王を叩いてはしゃいでいる。


 竜王様、叩かれているのに至福の表情でござる。将来が心配だ。

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