ンモドカ ムダア
我らはアッシャーに降りてきた。在るべき物が千切って降りて千切って降りて。契りそして上に登るのだ。だが、我らはそんな樹の名前なんて知らない、そんな樹がどうのなんて考える気もないのだ。
我らは好んで降りてきた、好んでこの世の中に堕ちてきた。まるで砂時計を逆さまにしたかのようだ。それは非常に短絡的で、それは非情にも下に落ちていくことしか出来ないのだから。どんなにやり直しても、我らは下へと堕ちるのだ。
どんなに願い、祈ったとしても届かない、相手が居ない。呪い憎み呪詛を吐いたとて、それは天に唾をはく行為。届くわけがないのだ、それは我々だから。自らに返るのだ、それは我々だから。
繰り返す、繰り返す。学び浄化し昇華して、再び同一存在となる為に、その樹を上へ上へと突き進む。そんなわけないだろう、俺達は何処までも学ばない。天を裂き、地を焼いたとしてこの世は未だに終わらない。
物質に囚われた底辺地、俺らは好んでここに留まる。ここで完結している。好んで何度も繰り返す。神は統合なんて望んでない、俺達の声が神の声だ、物質にしがみついて離れるつもりなんて全くない。
好んで別れて俺達を手に入れたんだ、もう神様なんて必要ないな。在るべき姿だからなんだ、そんなものを振りかざして何になると言う。これからも愚かを繰り返し学ばない。地に足つけて何度も繰り返す。俺らは何処までも愚か者だ。
これだけは教えてやる。神は好んで死んだんだよ