オタク、魔力量を測る
「そういえば、僕はどんな能力を授かったんでしょうか?」
「ああ、それならステータスって唱えれば見れるぞ。」
「そうなんですね!それじゃあステータス!」
さっそくあの機械仕掛けの神様が何をくれたのか見るか。
名前 レイ・グレンモルド
種族 人間
年齢 5歳
性別 男
位階 1(秘匿)
レベル 1
称号 異世界からの特異点(秘匿) 機械仕掛けの神に一瞥されし者 辺境伯家五男
恩寵 機械仕掛けの神の恩寵
スキル 機械魔法レベル1
アビリティー 状態異常無効
おお!やっぱりあれは機械仕掛けの神ってことで合ってるんだな!それにしても状態異常無効!これはありがたい!
「どうだ?ステータスに何か書いてあったか?」
「うーん。そうですね。機械魔法という見慣れない魔法が書かれているのですが・・・・?」
「キカイ魔法?そんな魔法あったか?」
「私も聞いたことはないわ。」
みんなもわからないらしい。まあ機械魔法というからには機械が作れるのだろう。
「とりあえず使ってみてもいいですか?」
「いや、今日はやめておこう。言ってなかったが魔法は魔力を使う。レイの魔力がどれくらいかわからないが明日、魔力量を調べてからだな。」
「わかりました。」
そうか。明日までのお預けか。
そして翌日。特に体調に変化はなく魔力量を調べることになったのだが、
「お父様、これは・・・・・・」
「これが魔力測定器だ!この中に入れば魔力量がわかるぞ!」
真っ黒い箱だ。二メートルくらいの大人が入っても余裕そうだな。
「中に入ったらそのまま立っているんだぞ。」
「はい。わかりました。」
そう言って俺は箱の中に入る。扉が締められ真っ暗になる。これ、閉所恐怖症とか暗所恐怖症とか普通の子供なら泣いてるだろ。しばらくそのままにしていると扉が開く。
「どうでした?」
『・・・・・・・・・・・・。』
みんなが困ったような表情を浮かべる。
「も、もしかして少なすぎるとかですか?」
「・・・・・・・・・いや、その逆だ。・・・・魔力が多すぎるんだ!!!!」