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オタク、神(機械)と会う

転生してから5年が過ぎた。俺は前世の記憶を持ちながらオーグストラン王国のグレンモルド辺境伯家の五男のレイ·グレンモルドとしてこの世界に転生した。辺境伯領主である父バスディ·グレンモルド、三人いるバスディの妻のうち本妻であり我が母エイリアル·グレンモルド、側妻であり辺境伯領の騎士団長でもあるフレデリカ·グレンモルド、その娘であるヒータ·グレンモルドが辺境伯領にある本邸に住んでいる。ちなみにもう一人の側妻とその息子2人、そしてエイリアル母上の息子でありグレンモルド家長男であるヒータ姉さまのお兄様は王都にいる。


そんな俺は今日、祝福の儀式を受ける。祝福の儀式とは5歳になった日にこの世界を見守る天上の方々より祝福をしてもらう儀式のことだ。天上の方々とは神々や天使、精霊王や妖精王などの天界に住む者たちのことだそうだ。

 俺はこの日を待ち望んでいた。よくある話だが異世界転生系はだいたい天使や神が転生しますか?って聞いてから転生するものだ。その時にチートやら役目やらを言われるのだが俺にはなかったからな!ちゃんと説明してもらうぞ!


「どうした?レイ?緊張してるのか?」

「あ、え、あ、そうですね!ちょっと緊張してます!天上の方々ってどんな方々なんだろうって。」

「まあ、そうそう天上の方々はお見えにならないさ。」

「そういって私やあなたの時は妖精王様や天使長様がお見えになられたのですけどね。」

「ハハハ。そうだったな。」


こちらの2人が俺の両親。お母様は妖精王から、お父様は天使長が直接降臨されて祝福されたとか。でも天上の方々が直接降臨されることは滅多にないらしいからそりゃ大騒ぎになったらしい。





「この者、レイ·グレンモルドがこの世に生まれてから五年の月日が流れました。何卒、栄光ある祝福を。」


ということで儀式真っ最中!いや飛ばしすぎ!まあ長ったらしくしてても飽きるでしょ。ということで神様出現イベントが···········


ピカー!!!!!


きたー!!!!なんか祭壇が光ったぁぁぁ!!!!


『対象:異世界からの特異点。存在を確立。条約に従い世界干渉を開始。条件を達成。対象にギフトを設定。完了。対象への干渉を終了。』


目を開けるとそこはまさに宇宙!だがそれよりも目に入るのは機械仕掛けの天体!!!何が何だか分からぬうちに目の前が再び白くなる。え!?ちょっと待って!?説明は!どういうことだよ!!!


「だから説明しろぉぉぉ!!!」


そう言って目を開けるとそこは屋敷の中の俺の部屋だった。ど、どういうことだ?これってあんな短時間のうちにこっちでは長時間が経ってました的な?すると


「!?レイ様!?レイ様がお目覚めになられました!」


こちら我が家のメイド筆頭であるレオーネ。俺とお母様とお父様の専属である。そんなレオーネがバタバタと行ってしまう。まあたぶんお父様たちを呼びに行ったのだろう。あ、足音聞こえてきた。


どがぁぁぁん!!!!!


と、ドアを破壊して入室してくる我が家族。おい脳筋一家、あとで直してくれよ?


「レイ!大丈夫か!?」

「具合悪いところとかない!?」

「熱とかないか!?」

「いつまで寝てんのよ!」


とりあえずみんなを落ち着かせて


「ご心配をおかけしました。何があったのか教えていただけますか?」

「ああ、儀式の時、祭壇が光ったと思ったらレイが倒れていてな。すぐに祭司長に見せたが何も分からずとりあえず連れ帰ってきた。数時間眠っていて今は夕方だ。」


は!?数時間!?あそこにいたのほんと数秒だよね?ってことはあそこって1秒1時間の世界!?


「何か夢でも見たか?」

「うーん。あれを夢と言っていいのかわかりませんがとてもとても大きな球体がありました。そこで何か声が頭の中に響いたと思えば今、という感じです。」

「大きな球体?」


家族たちもわからぬようだ。まああれが神なのかは俺にもわからん。けどこの世界に機械なんてものはない。近いと言えば魔石で動く魔道具というのはあるが魔道具と機械は別物だ。そして機械というのは前世の世界のもの。ということは機械仕掛けの天体、もしかしてな················。

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