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第弐・伍話 神の帰還
頑張って書いていこうと思います。トマト好きです。
「戻ったぞ」
私は一面の白い空間で呟く。
「お帰りなさいませ、我らが神」
私の近くにいた天使が語りかける。彼女はウリエル。天使の中の上位の存在、七大天使の一人であり、私の側近だ。
「依り代にはできなかったよ」
私はウリエルに手短に地上での結果を報告する。ウリエルはその言葉に表情一つ代えることなく淡々と言葉を並べる。
「そうですか、では、復活までまだ時間は掛かると?」
「ああ、まだ初の交流だからな、もう少し動きを伺うとするよ」
「では、これからも観察を続けると?」
「そういうわけでもない、まだ、手はある。今回は作戦の一つも立てずに強引に押し通ろうと思ったが次は必ず」
「速くお体を手に入る事を心より願っております」
「心にも思っていない悲願をありがとう」
ウリエルは私の返答に目もくれず、この空間から出て行くのだった。
見てくださってありがとうございます。次回に続きます。