宝箱
それから昼ごはんを食べてもう一度ログインした。昼ごはん中に母親からゲームがどうか聞かれたが、正直にソロで楽しくやってると答えたらつまらなそうな顔をされた。まあ、そんな事は別に良い。迷宮攻略を再開することにした。
「兎は放置するとして…」
兎を放置するのは当たり前として、一番倒しやすかったのは…狼だ。という事で、精霊を全て召喚してから狼を狙って倒すことにした。偶にかかりそうになる罠を回避しながら、狼を倒し続ける。レベルが上がったことも有り、20体は倒していたので階層ボスがいるかは知らないが次の階層、又は階層ボスか宝箱を探すことにした。宝箱は一定以上の難易度がある階層以降しか出ないらしいが、兎の事を考えると問題なく出てくるだろう。
10分程周囲を注意しながら移動し続けた結果、二層への魔法陣?を見つけることが出来た。入り口から1層への転移に使われた魔法陣からは然程遠くない所にそれはあった。前回来た時にはそこにはなかった事を考えると、魔法陣はもしかしたら場所が決まっていないのかもしれない。これは思っていたよりも攻略が面倒臭そうだ。魔法陣同士の距離感が同じであれば、次の層での攻略も楽になると考えたのだが…。
それから1時間程かけて三層へとつづく魔法陣を見つけることが出来た。出て来た魔物は変わっておらず、未だに宝箱は見つけられていなかった。
さらに2時間程して、5層の探索をしている時、ようやく宝箱を見つけることが出来た。草原にポツンと存在している宝箱は、違和感の塊であったが、そんなことよりも宝箱を見つけられた喜びのほうが大きい。色は銀色。宝箱の色にどのぐらいの種類が有るのかは知らないが、ハズレではないことを願う。
「おし…罠は…無いな。何が出るかなー…。……」
罠がないことを確認してから宝箱を開けると、宝箱が消滅し、宝箱よりも大きな盾が現れた。大きさは1m50cm程だろうか?少し角の有る楕円形をしているそれは、どう考えても俺が使えそうにはなかった。
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『魔鋼鉄の重盾』★★★★
2000/2000
必要最低ステータス
STR50
VIT80
装備ボーナス
VIT50上昇
AGI10下降
▼
魔鋼鉄で出来た重盾。
扱うには相当のSTRを要する。
▼
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「はぁ…姉ちゃんにあげるか…」
多分姉にあげるのが一番良い使いみちだろう。売ることも考えはしたが、このぐらいだったらダンシンさんでも作れそうだし、あまり高値では売れないと思う。ただ、レアリティが1しか変わらないのに、俺が作った弓よりも装備ボーナスが圧倒的に強いのは納得がいかない。確かに、★が上がれば上がるほど必要ステータスに対しての装備ボーナスの効率は良くなるらしいが、ここまで差が出されると悲しすぎる。
…。取り敢えずここでレベル上げをし続けて【伐採】や【木工】、【加工】のレベルを最大にしよう。それと、その間に入手したSTPは全部DEXに振る。この重盾を姉にあげるのは俺が作った弓の性能もこのぐらいになってからだ。
それから数時間程、攻略もしながらレベルを上げていると、11層への魔法陣を見つけた。ただ、それを守っている狼の群れも同時に、だが。
「【ハンドレッズアロー】【インパクト】【ブラスト】」
今回はインパクト、ブラスト共に10ずつ魔力を込めたので、一瞬で2100MPも消費することになった。まあ、それのお陰で魔法陣の周囲にいた狼を全て一掃することが出来、レベルも上がった。この時点で【伐採】と【木工】はスキルレベルを最大にしており、後は【加工】のレベルを最大にするだけだ。今の【加工】はLv.6なので、あと68SKP、今のレベルアップを抜くと53ポイント必要だが、この勢いでいけば、今日中には何とかできそうだ。
魔法陣の周囲を陣取っていた狼が消えたことも有り、11層へと行くことが出来るようになったので、行くことにした。
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第五の街迷宮11層の
初到達者になりました。
▼報酬▼
称号【初到達者
(第五の街迷宮11層)】
STP5
SKP5
スキルレベル限界上昇チケット×1
10000G
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特定条件達成により、
称号【第五の街迷宮の先行者】
を獲得しました。
▼報酬▼
STP5
SKP5
スキルレベル限界上昇チケット×1
10000G
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「おぉ!?あと43ポイント」
11層は森だった。魔法陣を見つけるのが草原よりも難しそうだが仕方がない。レベル上げも兼ねて、攻略を続けることにした。




