デスペナルティ
眠い…。5桁祝いと一章終了祝いをしてたら寝んの忘れた…。
まあ、二章スタートです。今後も楽しんで頂けると嬉しいです。
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死亡しました。
デスペナルティは
所持金を一割紛失
装備をランダムに一つ消失
一定時間のステータス減少
です。
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あ、35万Gぐらい消えた…。何かワールドアナウンスが流れてた気がするけど聞こえなかった。消えた装備は…手袋か。まあ、消えて問題有る装備は無いから良いだろう。てか、あれは通常のボスなのだろうか?そうだったらソロじゃ勝てる気が一切しないのだが…。
まあ、良い。デスペナルティの効果が切れるまでは大人しく木工でもやろう。
取り敢えず、★5の木をステータスが下がってる状態で使う気はないので、第一の街の森から木を伐って、第二の街へ移動した。移動した理由は、木工のやり方が全く分からなかったからだ。ダンシンさんに聞けば分かるんじゃないかと思ったのだ。
「あ、ダンシンさん」
「あ…お前も…ついてこれるか?」
「良いですけど何処行くんですか?」
「クランマスターの部屋だ。ワールドアナウンスは聞いてただろ?」
「すみません。丁度死んだんで聞いてませんでした」
「…。それは…死んだ理由を話せるか?」
「あ、良いですよ?俺もあいつが何だったか知りたいので」
「よし。着いて来い」
ダンシンさんに促されるがままに階段を上り、クランマスターの部屋に入った。
「ダンシン遅かっ…レンジ君も来たのか!」
「すまん遅れた。まあ、手土産がいるから良いだろ」
「え?」
「冗談だ」
ダンシンさんは手土産と言ったタイミングで俺を前に突き出した。いや、冗談だ。とは言ったけど、俺じゃあ手土産にはならないでしょ。
「お?そのままレンジ君が【瞬光】に入り」
「ません」
「まあ、冗談はそのぐらいにして…みんな集まってくれてありがとう。議題は分かってるね?今日あった2つのワールドアナウンスだ。今まで、街が開放されたというのは何度も聞いてるし、今日もあったが、今日の2つは違う」
…あ、運営からの細部説明一切見てない。会話について行けるかな…?
「ねえ。これ私もいる?」
「いや、生産プレイヤーのトップはいてくれた方が良いんじゃないかな?」
「まあ良いや。話は聞いても損はしないし。あ、レンジ君アサシンスネイクの皮ありがと!まだ一個も装備は出来ていないけど、職業レベルがいい感じで上がるんだよ。装備が出来たら一番最初に言うね!隠密性能が欲しいって言ってたからローブでいいよね?」
「あ、ありがとうございます。ローブでお願いします」
この部屋にいるのは先程のメンバーと同じだ。
「…何故、このメンバーなんですか?」
「あ、レンジ君気になる?【瞬光】に入っ…まあそれはおいといて、これがベストメンバーなんだよ。知識欲が強くてちょっとあれだけど、頭が回るスイと、生産のツートップのダンシンと楓。で、一応最大クランのマスターである僕。それに、僕等の知らない情報を沢山持っているレンジ君。人が多すぎず少なすぎず。それでいて質も良い」
…ダンシンさんと楓さんで生産ツートップなんだ。ユウさんは何番目だろうな。まあ、それはおいておいて、『堕ちた中級土竜』について聞きたい。
「まあ、1つ目のイベントの方は良いだろう。多分あれの発生条件は第四の街開放だし。それについては話したいことがあったら後で話して欲しい。で、2つ目の方だが、ワールドクエストって知ってるか?」
「いや、知らない」
「β時はありませんでしたね。一応、『Invisible Black Haze』についてはある程度は分かりますが」
…話に全くついていけないのだが、『Invisible Black Haze』って何?
「良ければ話してくれないか?」
「ええ。これは、始まりの街の図書館の様な場所に有る本の話なのですが、昔に竜や精霊、獣に取り付いて暴走させるという化学兵器を作り上げた国がありまして…」
「化学兵器!?」
「あ、それでか」
「今は滅び、大陸そのものが…ん?レンジさん?…。…取り敢えず話は続けますが、大陸全体が人が住むことが出来ない様になってしまったようですが、恐らくそれのことではないかと思われます。本には、黒い霧の様な、煙の様な気体だったと書いてありますので。Black Hazeに関しては当てはまっています」
話の腰を折ってしまったのは本当に申し訳なくなるが、ワールドクエストとかそこらへんは全く分からなかったが、『堕ちた中級土竜』の意味が分かってよかった。
「レンジさん?自己解決しないで話してもらえると…」
「あ、すみません。さっき深淵の森中層のボスに挑んできたんですけど、『堕ちた中級土竜』っていうのがボスで一瞬で殺されたんです。で、何が『堕ちた』なのか気になってたんで…」
「…ワールドクエストの進行原因はレンジ君か…」
「一瞬で色々な疑問が解決したのですが…」
いや、俺はそれよりもワールドアナウンスが何だったのかが気になる。




