キツネ耳の強者
ブックマークしてくださった方々ありがとうございます!勢いが大切と聞いたことが有るので、本日中にあと2話、明日も2話ぐらい更新します!
ナオが去ってからすぐに、ナオのアドバイス通りにステータスを弄った。
名前:レンジ
種族:エルフ
レベル:2
方向性:【遠距離物理】
職業:弓使いLv.2
HP:10/10
MP:20/20
STR:10(3up)
VIT:0
AGI:8(5up)
INT:4(2up)
DEX:14(10up)
【スキル】
【望遠Lv.1】【目測Lv.1】【弓術Lv.1】【弓技Lv.1】【射撃Lv.1】【回収Lv.4(3up)】【AGI上昇Lv.1】【DEX上昇Lv.1】【視力上昇Lv.1】
【称号】
【初討伐者(始まりの街南部)】
STP:0
SKP:2
HP、VITに振っていない理由は簡単だ。【遠距離物理】の俺にとって、攻撃されるような距離に近づかれる=死なのだ。振ったって意味がない。MPに関しても、一応【遠距離物理】用の魔法というものは有るらしいが、雑魚らしいので使う未来が見えないからだ。
DEXの次にAGIの上昇値が高い理由は、近づかれないように逃げるためだ。まあ、そんな感じだろうか。
このフィールドにいるのは俺だけだし、することもないため、グラスラビットを狩ることを再開した。2体目を倒すのには4本かかり、3体目を倒すのには2本かかって、レベルが上がった。STRとINTを上げる意味も正直無いような気がしたから、STPはAGIとDEXで二分割し、SKPは回収を上げるのに使った。
それからは、サクサクと進んだ。失敗することがなくなったのだ。7体目を倒すとレベルが上がり、15体目でまたレベルが上がった。両方共AGIとDEXのレベル上げに二分割し、回収のレベルを上げるのに使った。ただ、レベルが5なのに対して、職業Lvが4なのが気になった。
丁度きりよく30程撃った為、少し辺りを見渡すと俺以外にも一人、弓を使っている人を見つけた。種族は狐人族だろうか?頭の上にキツネ耳がついているから多分そうだろう。
「まじで?」
驚いてしまうのも仕方がないだろう。何故なら、飛んでいる矢の速度が俺よりも圧倒的に早いのだ。しかも、矢がグラスラビットに当たった瞬間に、グラスラビットが吹っ飛んでいる。多分、俺が勝てているのは連射能力のみだろう。
何故か俺は早打ちのような事が出来ていた。撃つ速度、矢の速度両方に俺はAGIが関わっていると思っていたのだが、あの様子だと関わっていたのは撃つ速度だけなのだろう。
その後、見続けても一度も失敗することもなく、絶対に俺よりも弓を扱う能力が高い事が察せられてしまった。
ずっと見続けたからだろうか?見ていた俺に気づいたのかふと、目があってしまった。
悪いとは思ったが、目を離すことが出来なかった。確かに、美人なのはある。だけど、それよりも、どっかで見たような気がしたのだ。まあ、アバターの外見は割と弄くれる。俺やナオはあまり弄っていないが、基本的に弄らない理由がない。見たことが有るような気がするのは気の所為だろう。
「なんですか?」
「はい?」
いつ見たか思い出そうとしている内に、近づかれていたらしい。
一応、理由は説明しようとしたのだが、
「いえ、どっかで見たような気がしたので」
何故かナンパの常套文句のようになってしまった。慌てて、訂正しようと思ったのだが、俺が言葉を告ぐよりも先に、彼女が先に話しだした。
「自意識過剰になってしまいそうですが、多分それで合ってますよ」
「はい?」
「見た目は髪と目の色以外変えてませんので」
茶色い髪と茶色い目。完璧にキツネ耳とマッチしている。これの髪と目の色だけを変える。まあ、恐らく黒髪だろう。
「…すみません。見たこと有るのは分かるんですが、誰だかわかりません」
「…此方こそ自意識過剰ですみません。因みに貴方は和宮蓮司さんで合ってますか?」
「はい?」
「あ、違いましたか?すみません」
「いや、合ってますよ?だけど、なんで知ってんのかが分からず…」
え?何この人?なんで俺の名前を知ってるの?いや、ね?美人に名前を覚えてもらってたら嬉しいなんてよく聞くけど、不気味でしか無い。
「すみません。去年の中学生の遠的選手権大会の決勝で見ましたので」
ふむ?あの、決勝まで行って惨敗した時のやつだろうか?確かに、一応それは出ていたし、名前はネットを調べれば出てくるだろう。だが、それで名前を覚えられる意味がわからない。そもそも、俺は一番最初で失敗しているから一度しか弓を引いていない。譲歩して、男子が覚えてるんだったら何となくは分かる。だけど、女子がそんな俺の事を覚えてる理由は全く思いつかなかった。
あれか?間抜けすぎるという意味で覚えてるのかもしれない。あの時は俺以外の全員が2回以上は的に当てていた。
「すみません。お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
「私の名前は宮野玲奈です。一応此方ではレイナという名前でやってます」
「へぇー」
ん?普通にその名前は聞いたことが有るような…。
「あれ?え、まじ?え?」
あれじゃね?遠的で、女子なのに男子の記録を超えたって人じゃなかったか?ん?確か、今高校2年生な筈だけど、なんで去年中学生だった俺の事知ってるんだ?
「そんなに驚く事では無いと思いますが…」
「質問良いですか?」
「ええ」
「なんで昨年高1だった貴方が中学生の大会に出ていた俺の事を知っているんですか?」
「一応、毎年中学、高校に拘らず決勝は全て見ています。その中で貴方は、その…目立っていましたので」
「まじすか…」
どうやら、間抜けすぎるという意味で覚えていたらしい。ま、まあ、覚えてもらえてただけ光栄だ…うん。
「私からも質問良いですか?」
「どうぞ」
「何故あんなに早く弓を引くことが出来るのですか?」
多分AGI依存のやつだよな?逆に俺は衝撃波の方が気になる。
「推測の域を出ないのですが、AGIが高いからだと思います。因みにあの衝撃波はなんですか?」
「AGIですか、STRで全部補えると思ったのですが違うんですね。因みに、あの衝撃波はスキル【射撃】が派生した【衝撃】です」
「そうなんですか」
え?この人STRで全部補える的な事言わなかった?あの矢の速度はSTR依存か。それと、回収の次に上げるスキルも決まった。【衝撃】をとても取りたい。
「フレンド登録しませんか?このゲームで弓を使う人は正直希少ですので、情報共有はしておきたいんです」
「ぜひお願いします。申請送りました」
「承諾しました」
これで、フレンドの二枠目が埋まった。正直、想定もしていないフレンドだが、とても嬉しい。
が、
「では、パーティーを組んだことですし一緒にフィールドボスを倒しに行きませんか?」
「はい?」
流石にそれは意味がわからない。