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湧き出るお金と水精霊への道

「で、【水獣の興味】だが、発生条件は素材のレア度以上で★5以上のアイテムを自力で作り出す事だった。で、クリア条件が★6といった所だ。運良く★5のアイテムを作り出せただけだから。到底★6のアイテムを作る出すことは出来ないと思う」

「へぇ…」


 水はアイテム作成系なのか…。どうせなら精霊をコンプリートしたいので、何かアイテム作成系のスキルも取っておこう。理想は矢…かな?それだと木工とかだろうか?木工だったら【風精霊の加護】で適正が上がっている。後で取ってみよう。ただ、素材のレア度以上となると、木工とか何レベルまで取る必要が有るのかが不安だ。


「まあ、そんな所だな」

「因みに、情報提供でのGですが、【称号コレクター】が1万G、【スキルコレクター】が100万G、特殊ボスの変化の具体例で10万G、深淵の森中層の情報は【水獣の興味】で打ち消しとさせてもらいますが、深淵の森表層の具体的な攻略方法で10万G、その他色々と含めて150万Gでどうですか?」

「ん?」

「駄目でしょうか?」


 いや、スキルコレクター高すぎない?それ以外も高いような気はするけど、それも意味がわからない。


「いや、【スキルコレクター】が…」

「じゃあ、150万で合わせて200万でどうでしょう?」


 増えた!?


「あ、はいもうそれでいいです…。因みに何故その金額に?」

「誰でも取れる、取得難易度がそこまで高くない、色んなスキルを取ろうとしてるけど踏みとどまってる人の後押しが出来る。そこらへんを考えると、一人辺り8000Gは取れるので。何だったら15000Gぐらいまで上げても良いという意味でそれの百人分で150万Gです。予想以上に売れたようでしたら追加でも払いますよ」

「ありがとうございます」


 うん。思ってたよりも儲けれた。後は、素材を売りたいのだが…アサシンスネイクだけでいいか。毒袋とか貰っても困るだけだろうし。


「このアサシンスネイクの皮で装備を作ってくれませんか?失敗していいので。もしくは買い取って下さい」

「…作るのは厳しいし、買い取りもね…適正価格がわからない。一個1万Gとかで良いなら全然買い取るわよ?」

「あ、じゃあそれでお願いします。で、装備が出来たら一番最初に俺に売ってくれませんか?」


 買い取ると言ってくれたのは楓さんだ。


「因みに何個買いますか?」

「全部」

「分かっ!?全部ですか!?皆さん金持ちなんですね…」

「まあ、そりゃプレイヤー達に装備を売り払いまくってるからね。あとちょっとした課金」

「…まあ、買ってもらえるなら全然良いんですが。まいどです」


 取り敢えず、フレンド登録をしてトレードした。やばいな。一瞬で所持金が300万Gを越えた。これはMP回復薬を買いまくってずっとそこで乱獲し続けるのも良いかもしれない。


「じゃあ、今日はこんな感じで…」

「はーい。因みに、レンジ君はこれからどうするか聞いても?」

「高値で売れたアイテムの乱獲にでも行こうと思います」

「お、おう…」


 取り敢えず、あそこにいた全員とフレンド登録をしてからクランを後にした。

これから始まるのは乱獲まつりだ。…気が向いたら一度だけ深淵の森中層のボスにでも挑んでみようかな…死んでも問題ない訳だし。



※※※※※※※※※※





「レンジ君思ってたよりやばかったなー」

「この皮を使って職業レベルを上げまくりたいんで帰ります。失礼しました」

「はーい」

「てか、あの反応どう思う?」

「多分、精霊系のクエストを複数個発動させてると思います。最初は意味が分かって無さそうでしたけど、途中から目が変わっていましたので」

「僕も同じ考えなんだよねー。ダンシンはどう?」

「俺もそう思う」

「僕等が発動させてる【土精霊の興味】と、種族ごとのクエスト発生の条件の差異は…まあ彼が精霊関連のを教えてくれたらでいっか」




※※※※※※※※※※




 ずっとレベリングをしようかと思ったが、途中で完全に飽きてしまったので、止めた。それでも、レベルは38、職業レベルは合わせて5上がった。それのお陰でSKPが溜まったので、水精霊の興味を取るためにも行動を開始した。まず、【伐採】【木工】の両スキルをレベル6ずつまで上げて、【素材回収】をレベル2にした。STPはMPとINT、DEXに振り分け、街に斧を買いに行った。


 その際、斧はダンシンさんの元で買ってしまったが、品質の良さなどを考えると仕方がないだろう。


====================

『木こりの斧』★★★★

1000/1000

必要最低ステータス

伐採Lv.5

STR50

DEX50

装備ボーナス

伐採した木の品質上昇


製作者『ダンシン』

戦闘力は皆無と行ってよいほど

木を伐る事に特化している。

====================


 うん、めっちゃ良い。

取り敢えず、深淵の森中層にて木を一本程伐ってみた。


====================

『魔鋼樹』★★★★★

品質:F

何処にでも生えている木。

生えている場所によってレア度が変わる。

高ければ高いほど、加工しづらく、

とても丈夫になり、刃物すら通さなくなる。

====================



 あれか?品質Fというのは、切り方が悪いという意味だろうか?多分そうなのだろうが、釈然としない。それよりも、木は倒れてからアイテムとなるので、音で魔物が集まってきてしまった。まあ、勝てるわけがないので隠密を使って逃げ始めた。


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