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神称号

 『火精霊の興味』正直このクエストをクリアするには今のHPではほぼ無理だと思っている。そして、これは尚康に貰った情報なのだが、HPが減っている状態でHP最大値を上げると、割合が一緒になるようになる。又、HP回復方法は、宿などの回復スポットに泊まるか、回復アイテムを使用するか、回復魔法を使ってもらうしか無いらしい。


 要するに、今ここでHPの限界値を上げ、もう一度ツインヘッドベアと戦えば、この条件をクリアできると思う。という事で、HPの限界値を100まで上げ、先程と状況を同じにして、もう一度挑む。危惧する点は、死闘というのがどういったレベルの戦いを指すのかだが、2度目である事ぐらいは許してくれることを願う。




 ツインヘッドベアを倒してきた。どうやら、2度目の戦いであっても問題なかったようで、クエストはクリアすることが出来たし、闇精霊のクエストの1種類はクリアできた。

 又、闇精霊のクエストが二個目があったように、火精霊にも二個目があった。


====================

特殊クエストが発生しました。

『火精霊の関心』

クエスト達成条件は、

一回も死なない。

HP一割以下の状況で合計2時間以上

ソロで死闘を繰り広げる。

0/2:00:00

です。

====================


 で、これもツインヘッドベアで…と思うかもしれないがそんな簡単にはいかない。今回ツインヘッドベアと戦った時、最後の方は作業のようにこなしていたのだが、その分の時間は加算されていなかったのだ。だから、もうツインヘッドベアでの時間加算は見込めない。


 これはもう、新フィールドに行くしか無い。という事で、不意打ちされないようにする為にも探知系のスキルを取ろうとしたのだが、ツインヘッドベアと戦うまでは4だったというのに、【気配探知】の取得に必要なポイントが1になっていた。

 何故だろうかと自分の称号などを見ていった所


【闇精霊の観察対象】

特殊クエスト【闇精霊の興味】の達成報酬。

一部スキルの適正が上昇する。


【火精霊の観察対象】

特殊クエスト【火精霊の興味】の達成報酬。

一部スキルの適正が上昇する。


 この2つの称号がぶっ壊れだったのだ。

【闇精霊の観察対象】は、感知系や、遠距離攻撃系の一部が、

【火精霊の観察対象】は、能力強化系や、近距離物理の一部が、

スキルポイント1で取れるようになったのだ。

 流石に、剣術などは無理そうだったが、体術はスキルポイント1で取ることが出来た。


「よし。次フィールド行くか」


 ツインヘッドベアを作業のように倒せた勢いのまま次のフィールドへと入った。


「っ!?」


 何となく、何となく視界内に入った木に違和感を覚え、気配感知を発動させてみた所、確実に魔物がいた。ツインヘッドベアと2度戦っていないと分からなかっただろうそれは、目の前を蜘蛛が通った瞬間に姿を表した。大きさ的には5m程だろうか?50cm程の大きさの蜘蛛を丸呑みにしたその蛇は、此方の事を気にすること無く悠々と去っていった。


「いや、なんて無理ゲー」


 取り敢えず一匹は倒しておきたいので、隠密と気配感知を発動し続け、一直線に並ぶような位置を探し始めた。因みに、気配感知も10秒でMP1消費で、効果はINT依存である。レベルアップで貰ったポイントをMPに振ったが、それでも単純計算30分近くしか持たない。それだけあれば、十分な様な気がしたが、表層の時の事を考えると難しいかもしれない。


 と、考えていたのだが、今回はすんなりと上手くいった。何故なら、戦闘によって瀕死になっていて、今にもトドメを刺されそうな個体を見つけたからだ。それが、ツインヘッドベアなのだから意味が分からない。初討伐報酬を貰い、早々にその場から抜け出した。


「…どんぐらいたった?」


 大体、今のゲーム内時刻は7時だった。確かに、空腹ゲージを見ると半分近く減っており、疲れた為一度ログアウトし、軽く休憩をしてからゲーム内でご飯を食べることにした。


このゲームは、スキル、称号ゲーです。主人公の取得称号数は一位ではありません。

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