食物連鎖
更新遅れてしまい申し訳ございません。
言い訳をすると学校行事が終わって気が抜けてry
残す行事もあとは修学旅行ぐらいになっちゃいましたね……。
修学旅行ぐらいを目処に更新が週一又は不定期になるかと思われますがご了承頂けますと幸いです。
「ガアァァアァァァ!!!」
千切れた足がポリゴンと化し、痛みでか荒れ狂う下位災獣から一時的に距離を取るように離れたロストにクラ。一応はクロを守るような立ち位置で下位災獣を静観している辺り、先ほどの俺の指示をしっかりと守っていてくれているのだろう。
「ピャァァァアア!!!」
「ッッ【ハンドレッズアロー】【インパクト】【ブラスト】、流石に来るか……」
下位災獣が不利な状況になったのを察してか、プレイヤー達を無視して俺へと襲いかかってきた劣化災獣へと真っ向から攻撃をくらわせ、飛ぶ方向をずらさせる。唐突に敵が消え去った事で彼等が呆けているのを横目で認識しながらも、荒れ狂う事を止め、此方を睨みつけてくる下位災獣を前にして声をかける事も出来なかった。
「……、ロストッ!!」
「ガァアアアアアア゛!!!!」
「ジャァァァァアア゛!!!!」
空中を氷の槍と土の槍が交差する。それとほぼ同時に襲いかかってきた劣化災獣は──
「ルルルルル」
「ピャァアァァ!!!」
ラドが正面からぶつかりに行く。全身を血の鎧で強化したラドを前にすると流石に劣化災獣も厳しい物があったのか、ラドの鎧を吹き飛ばした後に再び空高くへと舞い上がり少しだけの猶予が出来上がった。
「グドラ、眷属で壁を!」
滅多に指示を出す事が無いグドラに対し指示を出し、生き残っている眷属──主にトレントを壁の様に配置──
「ガァァアアア!!!」
するよりも早く、周囲の眷属を薙ぎ払いながら下位災獣が俺の元へと近づいてきていた。ロストやクロによって破壊された筈の左後ろ足も既に生やし、怒り心頭といった様子の下位災獣は氷に覆われて武装化された前足を振り上げ……俺へと振り下ろす。
「【ショートワープ】!!」
「ガァァァァア゛!!!」
「ッッ、【領域射撃】」
「ピャァァァア!!」
「シャァァァ……」
ギリギリの所で躱した俺を追うように放たれた大量の氷の槍に対して【領域射撃】を放ったタイミングで劣化災獣が横から襲ってこようとしたが、それはクラが体を絡め取る事で押さえつけた。ただ、絡め取ると言っても劣化災獣が風を纏っているからかクラの体は徐々に崩れ、劣化災獣が逃げ出せる程の隙間を作り出していく。
「ッ……どうす──」
「ガァァ゛!!」
「──るっ【領域射撃:攻殺陣】!!」
クラが作り出した折角の機会をどう活用するか考えていた所を再び下位災獣が襲ってきたので躱しつつ【領域射撃:攻殺陣】を放ち、MP回復薬を飲む。
「……なんで唐突に近づいてきて……」
「ァァァァア゛!!!」
「ッッ、【サウザンドアロー】【インパクト】!!」
至近距離で大量の眷属を召喚されたが故に、MP回復薬を使ってすぐだというのに持ち得る限りのMPを消費して対処に回らされた。下位災獣の狙いがこれだったのかは分からないが、相当厳しくなったのは間違いないだろう。一応はクラ達を巻き込まないように攻撃したつもりだが……もしかしたら俺の攻撃で大きなダメージを負っている可能性もある。特にクラは劣化災獣によって傷つけられていたので──
「シャァァァア゛!!」
「ピャァァァァ!!!!」
クラの地面から突き出る幾つもの氷の柱。その一部は劣化災獣にも突き刺さっていたが、下手人である下位災獣はそんな事は構わないとでも言わんばかりに続々と氷の槍を展開しだした。劣化災獣に大きなダメージを与えられるだけならば良いのだが……クラにもダメージが入るとなると話が変わってくるので下位災獣の攻撃を引き留めようとなけなしのMPを使って攻撃を加えていく。
「【テンスアロー】【クイック】【ペネトレイト】」
「んにゃっ」
「ジャァァァアアア!!!」
頭上を旋回するラドによって引き起こされる筈の状態異常:流血。その兆しがようやく見えてきた様なタイミングで下位災獣が飛び立つ。
それに合わせてクラの束縛を抜け出した劣化災獣も空へと飛び立ち……、
それを下位災獣が捕食した。
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劣化災獣『テンペストバード』が倒れました。
貢献度に応じて報酬・ポイントが付与されます。
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「は?」




